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っと、いのちゃんの頭をなでなでする、中年オヤジのような高木に一瞬、猫パンチを繰り出したくなったのは僕だけなのか…。
いや、真正面にいる山田も拳を握っている。
ボソっと
「色ボケしたオヤジかよっ!このバカップル!!」
呟いた。
シュークリームを食べ終えたいのちゃんが手をぺろぺろ舐 めながら
「高木、色ボケオヤジって何のことだ?高木のことか?バカップルってのは俺達のこのなのか?」
っと、飄々と言った。
高木は眉間に皺を寄せて
「誰がそんなことを言いやがった?」
ああ??っと物凄い形相でこっちを睨んできた。
山田が
「…私です。本当のことでしょう?若頭、今のご自分の顔、分かっておいでですか?鼻の下伸ばしちゃって、みっともないったらありゃしない。若頭なんですから、常にこうビシッと…」
「あ〜もう、分かった、分かった…。家にいる時くらいだらしなくてもいいじゃないか」
山田の言葉を遮って、しっしっと向こうへ行けっと手で追い払う。
いのちゃんがキョトンとした顔をして、高木の顔をまじまじと見つめ
「大丈夫だ、高木。鼻の下は伸びてないぞ。いつもの男前の高木だ」
うんうんと頷くいのちゃんに
やってらんね、っと山田は奥に引っ込んだ。
その山田に
「おい、山田!こいつらにもシュークリーム食わしてやってくれ」
っと上機嫌で高木はそう言って、いのちゃんの腕を取って何処かに行こうとした所へ、山田がシュークリームと紅茶を持ってやって来た。
「……どこへ、行かれるんですか?仕事して下さいよ。そうでなくてもこんなしょっちゅう抜け出して来てるのに」
「いや、食後の一服だ!」
「…へぇ〜、若頭の一服になんでいのおちゃんが必要なんですか?」
「…分かった。じゃ、食後の一運動だ。すぐ済む!!」
「開き直ればいいって問題じゃないでしょう!!すぐ済まないから言ってるんでしょうがっ!!仕事に戻って下さい!!」
「仕事はゆうとに任せて来たから大丈夫」
「全然、大丈夫じゃないから言ってるんです。いいから、も・ど・れ!!じゃないと、ゆうとに言って仕事山積みにして2〜3日帰れないようにしますよ!!」
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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)
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