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いのちゃんはびっくりして
「ち…ちょこは、俺が…」
きゅっと手を握ったのが見えた。
山田は気にせず
「若くてかっこいい、若頭を女どもがほっとく訳ないでし……」
山田が言い終わらないうちにいのちゃんは、
「たかっきの、ばかぁ〜〜〜っ！！」
と、言い捨ててキッチンに向かって走り出した。
僕は慌てて後を追った。
通りすがりに山田を睨むことは忘れなかった。
高木の
「な…なんだ、どうしたんだあいつは…」
って言ってるのが後ろから聞こえた。
いのちゃんは冷蔵庫の前にいて
「……せっかく高木の為に作ったのに…」
ぽそっと言った…。
「他の女から貰ってくるなんて……」
ちょっとの間、自分で作ったチョコを見つめていたが
「……食べてやる！！こうなったら高木になんてあげないっ！俺が全部食べてやるっ！！」
僕達はまだ猫に変身するから、チョコレートと玉ねぎは厳禁とされている。
「わ〜〜〜いのちゃん、止めてぇ〜！」
包みを破ってチョコを食べようとしている。
僕は必死に止めた。
「離せっ知 念！」
「駄目だって、いのちゃん」
「嫌だっ！」
押し問答してたら高木がやって来て
「何の騒ぎだ？帰ってくるなり….」
「この、このっ、浮気もの〜〜〜！」
「はっ？お前どこでそんな言葉覚えたんだ？」
「俺がせっかく高木にちょこ作ってやったのに……。もう、高木になんてあげないっ！俺が全部食べてやる！食べて死んでやる〜〜〜〜っ！！」
っとチョコ持ってる手を高木ががしっと抑えて、いのちゃんの口には入らない。
「離せ！！」
「他の【オンナ】から貰ってくるなんて…高木のばかぁ〜〜〜！！」
目に涙を溜めてるいのちゃん。
「なんで、俺がチョコ貰うと浮気者なんだ？」
「だって…だって、今日はバレンタインで【オンナ】から愛の告白をする日で、チョコを受け取ったってことは、その気持ちを受け取ったってことだ」
ぐしっと鼻をすすった。
「俺が高木の【オンナ】なんじゃないのか？立派なのが付いてるけど…。『俺の側にいるんだ…』
なんて言っておきながら、なんだこれは！！いつもみんなにそんな事言ってたんだな。間に受けた俺が馬鹿だったんだ！！」
いのちゃんは掴まれた手を引き抜こうとするが
「もう、離せって！！俺はこのチョコを食べて死んでやる！！成就しないのなら毛玉になるんだから、だったら自分で死んでやる〜〜」
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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ｰ^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました（笑） (2020年10月10日 1時) (
レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます！！ (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜！嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)
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