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◼2月14日 バレンタインデー当日◼


朝から山田とチョコを格闘してたいのちゃん。

どこをどうすればそこにチョコが付くわけ?

って聞きたい鼻の頭ににチョコが付いたまま、


「知 念。ちね〜ん!!出来た!俺、チョコ作ったぞ!」


っと、えっへん!


っと満足そうに僕のとこに来た。


山田も後ろから



「ほとんど、私が作りましたが…まあ、いいんじゃないですか?これで若頭の機嫌もいいことでしょう…」



っと、言って



「ところで、踊り、大丈夫なんでしょうね?」



ちら〜りと僕達を見た。


「うむ。俺は大丈夫だ!完璧だ」

「知 念も完璧だぞっ!」



と、いのちゃんは自信満々だ。



視線は1人の男に集まった。



「な…、なんだよっ!俺だって完璧だしっ!!」


っと、たじろいでるのは大ちゃんだ。


「大体、なんで俺なんだよ…。言い出しっぺの山田がやりゃいいだろっ!」


ぶつぶつ言ってる、そこへ


「“ 山田 ”じゃないでしょ、私のが組に入ったの先ですからね、ちゃんと“ さん ”付けていただけますか?いくら年がそちらのが上とはいえ…。当然、私の言うことは絶対です!」


と、静か〜にぴしりと言った。


「ちぇ〜、はいはい、分かりました!!やればいいんでしょ、や・れ・ば!!山田、さ・ん!」

「分かればいいんです。じゃ、最後にもう一回、通しで練習しますよ!!」

「もお、またぁ〜」


っと、また文句を言ってる大ちゃんに


「私の言う事は?」

「絶対です!!」


やりゃあ、いいんだろう、やりゃあ…

っと、ぶつくさいいながら位置に着いた。

それを見ていたいのちゃんが…


「すまぬ。俺が高木を喜ばせたい!なんて思ったばかりに…」


ぴょこんと頭を下げれば、


「いのちゃんが悪りぃんじゃねえよ。いいよ。これで若頭の機嫌が良くなりゃ、張っ倒されるよりなんぼかマシだわ!」


「音楽スタート!」






そして、夜になって高木達が帰って来た。


ぱたぱたといのちゃんが走って玄関に行く。


「高木!お帰り!!お疲れだな!」


っと、もう話たくてうずうずしてるのが良くわかる。


「あのな、あのなっ、俺、今日…」


そこへ後ろから


「若頭こちらでよろしいでしょうか?」


と、光と呼ばれるNO2の合図で若手がドサッと紙袋を置いた。

興味津々に覗き込むいのちゃん。


「なんだ?これは…」

「チョコレートですよ。バレンタインって言いましたよね」


っ と、後ろからいつのまに山田が来ていた。

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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月3日 16時

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