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涙目になったいのちゃんは


「お…俺では、湯船の浸かり方を教えられない…」


それを見て、楽しそうに


「…だから?」

「高木が一緒に入ってやって教えやってくれ!!」




高木は黙って脱ぎ出した。


僕は高木の背中にあるものを見てびっくりした。


いのちゃんは平然と


「綺麗だろう、知 念。鳳凰って鳥らしい…」

「うん、間違えてジャンプして狩っちゃいそうだね」


高木はジロリと僕を見たけど、何も言わずに風呂場の方に入って行った。

僕も下着と言われているのを脱ぐ。


高木は風呂の蓋を外して、取手のついたもので、湯をかき混ぜて、身体に湯をかける。



「こっちのシャワーでもいいぞ。湯船に入る前に汚れをざっと落とせ。なんなら軽く洗ってもいい」



慌てていのちゃんが僕を押して、そこにあるものを説明し出した。


「これが、湯船。ここでお湯に浸かると一日の疲れが取れるぞ。この手桶でさっきみたいなお湯を掛ける。シャワーって言うのは、コレ。ここをこうして捻るとお湯が出てくるけど、最初は冷たいから気をつけるのだ。手でちゃんと温度見るのだぞ!!で、これがシャンプー。頭を洗う。これがコンディショナー。頭を洗った次につけると、サラサラになるぞ。これが、ボディーソープと言って、身体を洗うのだ。この布にこうやって…」

っと、延々説明してくれる。

けど、やっぱり、いのちゃんは痩せてるからか

「くちゅんっ」

っと、くしゃみをする。


高木が湯船から


「自分でやらせてみたらどうだ?お前は湯船に浸かれ。風邪引くぞ」


と、湯船から手を出してくる。

その手を取って湯船を跨いだと思ったら、高木の腕の中にすっぽりと収まって、後ろから抱かれるようにしてお湯に浸かってる。


「こんなに冷えて…」


っと、高木はいのちゃんを抱きしめて、首筋に顔を埋めてる。



–––––––あれは…自分のが上だと教え込んでいるのか?



いのちゃんは湯船の中から


「シャワー出して」


と、僕に指示を出してくる。


僕は言われた通りにシャワーを出して、温度をみながら、さっきいのちゃんが手振り身振り教えてくれたように、シャワーの下に入って頭から濡れる。


いのちゃんがびっくりしたように


「知 念って、本当に水、怖くないんだな」


温かい……


見ず知らずの人に何度も縁起悪いからって水を掛けられた。冷たい水を。


冷たい雨を狭い軒下でいのちゃんと丸くなってしのいだこともあった。


温かい水なんて初めてだ…

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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月3日 16時

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