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だったら、短い間だったけど、初めてぬくもりを教えてくれたいのちゃんの為に生きたい!!


––––––強くなる……。


絶対にいのちゃんを守ってみせる!!



「結局、僕は今、どうしたらいいの?その風呂とやらに入ればいいんでしょ。1人で入る!!」


「だ…、駄目だ知 念。風呂は溺れるぞ!1人で入っては駄目だ!!」


「僕はいのちゃんと違って、水、怖くないから大丈夫!!こっちだったよね…」


と、さっき大ちゃんが案内したくれた風呂とやらに向かう。


「もお〜、高木がぐちゃぐちゃ言うから、知 念が怒ったではないか!」


ぱたぱたといのちゃんの足音がする。


風呂場は部屋のすぐ目の前だった。


入って……はたと何をすればいいのか…


「服を脱ぐんだよ。こうやって」


と、いのちゃんは自分が着ていた白いセーターを脱ぎ出した。

僕も野良仲間が集めてきた、服を脱ぐ。



……扉のとこには高木が仁王立ち。


結局、付いて来たんかい…。


「これも…。これは下着って言ってね、服の下に着るものなのだ」


っと、いのちゃんは一つ一つ丁寧に教えてくれた。


「俺が人間に成り立ての頃、見よう見まねで大変だった…」


そうだよね…。猫だった頃はこんな服なんて着てなかったし、僕はとくに野良だったから、服を着る習慣はないし、風呂に入ることも無かったし…。

いのちゃんは服を着てたこともあったし、人間に洗われてたこともあったしね…。


「…で、脱いだ服はこの洗濯機という機械に入れとく」


真っ裸になったいのちゃんは洗濯機とやらに脱いだ服をぽいぽいと入れてる。


高木が難しい顔してずいっと近づいて来て、おもむろに小さいタオルでいのちゃんの腰に巻きつけた。


「…丁度いい。お前ら、洗濯を覚えろ。まず、白と色のあるのとで分ける。…で、ケイの着てたセーターは別洗いだから、これも分ける。じゃ、まずは白から…。この洗剤を…」

「おお〜。高木、洗濯も出来るのか?」

「そのくらい、当たり前だ」

「流石だ……へくちっ…」


っと、いのちゃんがくしゃみをした。


慌てて高木が


「洗濯は後にしよう。後で改めて有 岡に教えてもらえ。悪かったなケイ。風邪引くぞ。すぐ湯船に浸かれ」

いのちゃんの顔がピクっとなった。


「湯船……」


っと、呟いた。


「なんだ。そいつに風呂、教えるんだろう?自分が見本になって湯船に浸からないとな」


と、ニヤニヤする。


––––––こいつ…根っからのSだ。しかもドSだ!!

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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月3日 16時

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