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その時、見覚えのある愛嬌のある顔をした小さな男が


「若頭、俺の分の飯、半分そいつに分けてやるから、ここに置いてやってもらえないでしょうか?」


高木に向かって言った。


––––––そうだ。


いつも庭掃除してる奴だ。


いのちゃんが連れ去られた時にこいつを手袋をくわえてアパートに連れてったんだ。

あれ以来、俺を見ると話かけてはなんか食べ物をくれる奴だ!


「だって、可哀想じゃねぇか、食うもん食えずにこんな小さくて…」


むっ、小さいのは、生まれ付きだ!!

自分だってチビのくせにっ!


っと、言ってやろうと思ったけど、そいつの目からは俺より、涙が出てて


ずっ〜っと、鼻を啜った。


他の強面の奴らも


「俺のご飯も食べていいぞ」


っと、口々に言ってくれた。




高木は、バンッとテーブルを叩いて


「飯のせいで渋ってんじゃねぇ。俺はそんなケツの穴の小せぇ男じゃねぇっ!!」


と、怒鳴った。


みんながビビって一瞬、シーンとなった。


それでもいのちゃんは高木に縋って


「頼む、高木…。知 念をここに置いてやってくれ」


と、目からぽろぽろと涙を零しながら


「俺に出来ることがあれば何でもするから…」


「…何でも?」



高木の眉がピクッと動いた。



「うむ。苦手な風呂にも嫌がらずに一緒に入ってやるし、くすぐったいけど、洗わせてやる。寝る時もハグしたま………

いのちゃんは口を高木に抑えられた。


そして…



「それ以上何も言うな!わかった、わかった、ここに置いてやるから…それ以上何も言うな…」



むごむごしてたいのちゃんは高木の腕を払って僕の方に来て



「聞いたか?知 念!!ここに居ていいって。だから、言っただろう?高木は強くて優しいボスライオンなのだ」


っと僕の手を握ってぴょんぴょんしてから、また高木の方に向かって行って



「ありがとう、高木!大好きだ!!」



と、胡座をかいてる高木の上にちょんっと乗ってキスをした…



––––––みんな見て見ぬ振りをして、僕に


「良かったな。ここに居られて」


と、口々に言って頭を撫でてくれた。


まるで、2人はいないかのように振る舞う。


ここは日本家屋だから、どうやら、筒抜けらしい…。


いつもなら、気安く触るな!って猫パンチをお見舞いするとこだけど…みんなが優しく頭を撫でるもんだから、また目から水が溢れて来た。

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うさこ(プロフ) - やっと番外編を読めて嬉しいっす(*^ー^)知念ちゃんとのお風呂講座も楽しかったです。高木くんがヤキモチ焼いてるのも面白いし。でも優しいから二人の事、大事にしてくれるから嬉しくて暖かい気持ちになりました。お風呂の話だけに温まりました(笑) (2020年10月10日 1時) (レス) id: 1d86e2ca18 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - Nayuさん» Nayuさん、コメントありがとうございます。ペトラは凄くリクエストが多かったので、番外編をまとめました。最後には新しいのを入れます!! (2019年11月4日 13時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
Nayu(プロフ) - 大好きなペトラだ〜!嬉しいです(*≧∀≦*)もう何回も読んでてみんなのセリフも分かってるんだけどニマニマしながら癒されてます。 (2019年11月4日 12時) (レス) id: dde7df5103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月3日 16時

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