ペットショップラブモーション♪番外総集編3(tk×in)

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高「どうでもいいけど、とにかく、は・な・れ・ろ！！慧はこっち来い」

伊「いや、俺は山田の手伝いを…」


と、山田の方へ行こうとする伊野尾をぐいっと引っ張り


高「いいから、来い！！有 岡ぁ〜〜山田を手伝え！」


伊野尾の肩を抱いて自分の席に戻る高木。

入れ違いで有 岡となぜか知 念も一緒に来て山田の料理を運ぶのを手伝った。

高木の隣でちょんと大人しく座っている伊野尾。

目の前に次から次へと運ばれてくる料理に目をランランとさせている。

特に初めて目の当たりにした【おせち料理】に興味津々だ。


伊「高木、なんで食い物が箱に入れられているんだ？いつもは皿だよな？」

高「んあ？あ〜〜…これはな【おせち料理】と言ってだな、お正月の時に食べる特別な料理なんだ」

伊「特別！？」


きょん！とした瞳でおせちを見つめている。


すっと、丸いもみじ饅頭のような手がおせちを指差して


山「いいですか、スーパー伊野尾ちゃん」


こくこくと頷く伊野尾。


山「【おせち】を漢字で書くと【御節】という字になります。もともと【おせち】とは【節供(せっく)料理】の意味で、五節供の料理の一つなのです。五節供とは、現代で言う一月一日の【元旦】、三月三日の【ひな祭り】や五月五日の【端午の節句】、七月七日の【たなばた】9月9日の【重陽】(ちょうよう)の5つの節供(節句とも書く)をいいます。五節供の料理とは、平安時代のころからおこなわれていた朝廷の【節日】に行われる行事【節会(せちえ)】で神様に供えたり、食べたりしたご馳走の事で、そのご馳走を【御節供】(おせちく)といい、それが後に【おせち】と略され、江戸時代に概略今の正月料理を意味するようになったと言われています。…と、ここまでは【おせち】の説明ですが、いいですか？分かりましたか？」

伊「うんうん、分かったゾ、山田。それで？」


本当か？っと少し眉毛を上げたが、そのまま説明を続ける。


山「おせち料理を重箱に詰め、重ねて用意するのは、めでたさを重ねるという意味で縁起をかつぐためだそうです。」


そう言って、重なっていた重箱を一つ外し


山「これは一の重と言いまして【祝い肴】黒豆、数の子、ごまめなどが入っております」


そして、また一段外して


山「これは二の重【口取り】きんとんやかまぼこなど、甘いものを中心に入ってます」


次々と重なっている重を外して説明をする山田。

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