ペットショップラブモーション♪番外総集編3(tk×in)

人魚姫　1 ページ22

伊「やったぁ〜〜ミタゾノさんだぁ〜〜！！」



と、ぴょんぴょんと小躍りする伊野尾に知 念が、良かったねいのちゃん！と声をかける。


伊野尾の大好きなドラマ「ミタゾノ4」が春からまた始まることが決定した。


まだかなぁ〜、まだかなぁ〜…っと、毎日指折り数えて始まるのを楽しみにしていた。


知「いのちゃん、ミタゾノさんのエンディングの歌のダンスが公開されてるよ。一緒にみよう」


と、知 念がスマホを出して、伊野尾を食堂に誘う。

見る、見るぅ〜〜っと、ぽてぽてと歩いて来て、何故か正座する伊野尾。


ミタゾノさんが出た瞬間、伊野尾は『ミタゾノさんだぁ〜』とスマホに手を振る。

家政婦紹介所のみんなが踊っていて


伊「俺も踊る！！」


と、見様見真似で踊り出した。


伊「うん、俺のがひー坊より上手いゾ！！」


と、ご満悦だが、誰もが【どっこいどっとこいだ】と、思っていたが口には出さないでいた。


中「うん、いのちゃん上手！」


と、中島は手を叩いて褒めている。


伊「やっぱり、ミタゾノさんの弟子は俺だな」



うんうん、1人頷いていた。


伊「…ところで【人魚姫】ってなんだ？確か、ねずみの国で空飛んでたあれか？」


大「あ〜確かに、空飛んでたけど…。あれは海底の設定だから、飛んでたように見えてたけと、実際は海の中を泳いでたんだよ」

伊「白くてもちもちしてて、世界一有名なねずみよりも美味しそうだったけど…食えるのか？」

知「あんなの食べたら脂が多くてお腹壊すよ」


そうか…、と、がっかりする伊野尾に


山「まったく、あなたは食べることしか頭にないんですか？なんなら童話の【人魚姫】を読んだらどうですか？」

伊「どーう…な…っ…」

山「違います！！」


人差し指で伊野尾を指差しながら


山「相変わらず、【どう】しか合ってないじゃないですか！本当に、もう！！」


【人を指差しちゃいけない】って教わらなかったのか？

と、伊野尾は思ったけど、それよりも山田の話に興味津々になった。


山「いいですか、【童話】って言うのはですね…子供のために作られた話。昔から語り伝えられてきたおとぎ話や伝説・寓話(ぐうわ)などを含んでます。一般的には親が子供に読み聞かせる本ですね」

伊「……お、や…」

知「僕達にはいなかったからね…」


ボソッと2人に呟かれた。


山「…そうでしたね。失礼しました。じゃ、僭越ながら私、山田がおおまかなあらすじをお教えいたしましょう」

2→←17(完)

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