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ピアノ・2 ページ9
ユズリハ：あっ！、行かなきゃ…
ごめんさつきちゃん…
ちょっと戻ってくるまで
店番お願い出来るかしら？
さつき：あ…、わかりました…
(ドアを閉める音)
さつき：店番って、退屈…ユズリハさんが戻ってくるまで昼寝でもしようと…
(寝息)
(ピアノの音)
さつき：んっ？
、誰？
トーマ：目覚めた？
さつき：えっ!?、トーマさんなの!?
ちょっとみんな！
トーマさんが戻っ…
トーマ：みんなには、聞かないで…
さつき：なんで？、ユズリハさん心配してたのよ！
あなたが半年居なくなって寂しかったって…
トーマ：これには、深い訳があるんや…
俺はこの農園が好きやった…
ピアノも好きやった…
前の主もたまにエサくれてた…
それなのに…
さつき：前の主が亡くなったんだね…
、ユズリハさんから聞いたの…
トーマ：やから…、これ以上寂しさを重ねたくないから…
出てったんや…
さつき：そうだったんだ…
トーマ：ユズリハ様には、申し訳ない事したかなって…
さつき：そんな…
、ねぇ…
さっきのピアノ聞きたい…お願い！
トーマ：わかった…
(ピアノの音)
(夢)
ユズリハ：さつきちゃん…
さつき：ううっ…、夢なの…
ユズリハ：そうね…
さつき：あっ！、私
トーマさんに会えたよ！
ユズリハ：ええ…、そういうと思ってたわ…
はい…
さつき：トーマさんの首飾りだ！
ユズリハ：きっと、迎えに来てくれたのよ…
さつき：そうね…
(夢じゃなかったんだ…)
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作者名：ルル | 作成日時：2015年9月3日 16時
