其ノ伍拾弐 ページ9
Aside
「太宰サンが
どうぞ、好きにして下さい。
ただ、どうしても腑に落ちない点がありまして……
質問に答えて頂いていいですか?」
太宰サンは、無言で頷く。
「……何故、
ポートマフィア最年少幹部の座は伊達じゃない。
太宰サンほどの人なら、捕まるなんて面倒なことをしなくても、目的を達成出来たはず。
一体、どんな裏があるんだか……
「こうすれば、Aに会えると思ってね。」
「……巫山戯てるんですか?」
「いや、本気だよ。Aに一寸した提案があるんだ。」
提案ねぇ?
「聞いてあげてもいいですよ。」
太宰サンは嬉々として、提案とやらを話し出した。
その提案に乗ることにした私は、太宰サンにピンを返す。
「私から提案しておいてなんだけど、良かったのかい?」
「別に構いませんよ。面白そうですし。
ただ、調子に乗らないで下さいよ?
今回は特別……次はありません。
ご存知かとは思いますが、私は貴方が嫌いです。
私は、何時の日か必ず貴方を殺します。」
そう云い捨てた私は、その場を去った。
私は、執務室に戻ってきて直ぐに一本の電話をかけた。
「久しぶりだねぇ。早速で悪いんだけど──」
明日は、思ったより楽しくなりそうだ。
次の日……
私と涙くんは、ヨコハマの街でショッピングを満喫していた。
勿論、遊んでいるわけじゃない。
人虎が買い物に付き合わされているのだ。
人虎と共に居るのは、与謝野晶子。
異能力の中でも珍しい治癒異能の持ち主だ。
……面倒だなぁ。
「A。そろそろ奴等の買い物が終わりそうだ。」
「ありがと、涙くん。じゃ、私達も行こうか。」
駅の近くで梶井と落ち合い、私の異能力を使って、駅に侵入する。
「……昨日、Aが電車に乗りたいと云っていたのは、こういうことだったんだな。」
「うん、そう云うこと。」
その後間もなく、人虎と与謝野さんは姿を現した。
梶井に先頭車両の方で準備をするよう指示し、私達は電車を待つ。
その時に、鏡花ちゃんがちゃんと来てることも確認する。
「ここまでは、予定通りだな。」
「だねぇ……あ、電車来た。」
四人全員が、電車に乗ったことを確認した後、私達二人も乗車する。
「上手くいくと良いんだけど……」
中央の車両で、席に座りながら、静かにその時を待った。
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舞花 ひめ(プロフ) - るぅとさん» 有難う御座います!そう云って頂けると私も頑張れます!これからも応援、宜しくお願い致します。 (2019年8月22日 7時) (レス) id: 6d7eb9b273 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと(プロフ) - 更新お疲れ様です!! ご自分のペースでいいので頑張ってくださいっ (2019年8月18日 22時) (レス) id: 4ba8ceef5d (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - いずなさん» 有難う御座います!楽しみにして下さってる皆様の為にも、引き続き頑張って行きますので、これからも宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 6時) (レス) id: 052a536090 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - この物語面白いです!忙しいと思いますが更新頑張ってください!続き楽しみに待っています (2019年7月6日 2時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - ▼とあるヰ琉兎さん» 有難う御座います!更新頻度が落ちないよう努力していくので、これからも応援、宜しく御願い致します。 (2019年6月1日 18時) (レス) id: 90e19b9523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞花 ひめ | 作成日時:2019年6月1日 8時