其ノ参 ページ4
Aside
「此の路地裏が善いんじゃない？
表通りも、人通りあんま多く無いし。
その他……細かい指示は、当日の様子を見よう。
作戦の資料は、此の後直ぐに作って、渡すね。
…………こんな感じで大丈夫？」
「はい。問題ありません。」
「じゃあ、樋口ちゃんに作戦の資料、渡してね。」
「了解しました。」
龍くんは、一礼して部屋を出て行こうとする。
「あ、待って！」
私は、其れを阻止する。
「久し振りにさ……
二人で
無花果と聞いて、判りやすく反応する龍くん。
「……少しだけだぞ？」
部屋に戻って来て、遠慮無く席に着く龍くん。
「今、無花果切って来るね！」
龍くん、素に戻ってた……
矢っ張り、此方の方がしっくりくるし、嬉しいな〜
こんな平和な時間が永遠に続けば良いのに……
無花果を剥きながら、そんな事を考える。
「持って来たよ〜！」
私は手にお盆を持って、龍くんの所に戻る。
すると、
「あ、ありがと。」
龍くんの黒獣がお盆を持ってくれた。
「……
「そう。合うと思ってさ！」
「そうか。」
何の許可も得ずに、龍くんの隣に腰を下ろす。
三鞭酒をグラスに注ぐ。
「はい。」
私が差し出したグラスを丁寧に受け取る龍くん。
「偶にはこういうのも好いでしょ？」
「嗚呼。そうだな。」
「最近、こんな時間も取れなかったし。」
昔は、よく二人で飲んでたのになぁ……
………未成年とか気にしちゃ駄目だよ？
ポートマフィアだからね〜
私は、自分の分の三鞭酒を注ぐ。
「じゃ、乾杯。」
私が少し突き出したグラスに、優しくグラスを中ててくれる龍くん。
そこからは、特に言葉を交わしたわけでも無く、心地好い無言の時間が続いた。
「…………A。」
突然、龍くんに名前を呼ばれる。
「……何？龍くん。」
「否、何でも無い。」
「そう。」
無意味な此の会話が、私は好きだった。
昔から、よくある此の会話……
「ねぇ……龍くん。」
「何だ？」
「龍くんは、何で私なんかとお酒飲んでるわけ？」
「僕がそうしたいから、そうしているだけだ。」
「こんな、相棒にも顔を見せないような女と？」
何時もフードを被って、人に顔を見せないようにしている私と、一緒に居てくれる龍くんの本心を聞きたかったのだが……
「貴様がそうしたいから、そうしているのだろう。
僕には関係無い。」
「…………そっか。」
どうやら、愚問だったようだ。
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舞花 ひめ(プロフ) - 櫻色華伝さん» コメント有難う御座います！涙香くん、可愛いですよね！私もデレデレしながら書いてます(( これからも頑張って更新させて頂くので、これからも宜しくお願い致します。 (2020年1月8日 10時) (
レス) id: 56c3681e86 (このIDを非表示/違反報告)
櫻色華伝(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！夢主(私は累-かさね-ちゃんとしてます)LOVEの涙香くん可愛すぎる！応援してます。更新頑張ってください！ (2020年1月7日 15時) (レス) id: bb11e6ace8 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - ▼とあるヰ琉兎さん» 有難う御座います！頑張って更新させて頂くので、楽しんで頂ければ幸いです！▼とあるヰ琉兎さんも、頑張って下さい！応援してます！ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 95f7a369ce (このIDを非表示/違反報告)
▼とあるヰ琉兎(プロフ) - 首領の意味深な発言や芥川との関係が良かったです！！この先どう進んでいくか気になります。更新楽しみにしてます！！これからも、応援してます(´ω｀*) (2019年4月3日 21時) (レス) id: ff0f774975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 ひめ | 作成日時：2019年3月1日 7時
