Blue0:プロローグ ページ1
ASaid
長い廊下を走っていく。両手にはひんやりとした感触の白い鉄の丸いものを私は抱えている。
ビーッビーッ!と鳴る警報ブザー。
何で?何でこんなことになったの?
崩れていく。私の日常が。いや、今はそんなことはどうでもいい。今は、逃げなくては。
怒号が後ろから聞こえてくる。そして銃声も。
もう来たのか。
私はとある部屋の中に入った。慌てて鍵をかける。そこは広い空間だった。大きい輪の鉄の物体が置かれている。
A「これが、『
私はポツリと言った。その時、ドンドンドンッ!と扉が乱暴にノックされる。
私は慌てて転送装置を起動させていった。やがて低い音と輪の中に光の入り口が現れる。起動成功だ。
それと同時に扉が爆発し、兵士たちが流れ込んできた。兵士たちは一斉に私に銃を向ける。
A「っ!やめて!」
そう叫んだと同時に兵士たちの銃に青い炎が灯り、腕に燃え移った。兵士たちは炎を消そうと
消せるものか。それは私の炎。私の意思で操ることができる。
兵士さんたち、ごめんなさい。でも私はまだこんなところで死にたくないの。
とにかく、今のうちだ。
私は転送装置の中に飛び込んだ。
体がまっすぐ落ちていく感覚。
これで、よかったのかな?
よかったんだ。私はもう、"あの世界"では暮らせない。でも、"新しい世界"で
そんなことを考えているうちに、私の意識はフッと途切れた。
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るい - 続きお願いします (2020年10月2日 19時) (携帯から) (レス) id: b28f936442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブルー★アース | 作成日時:2020年9月6日 10時