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ある日のダンスレッスンで ページ24

◯レッスン中に熱中症になっちゃった赤さんのお話


赤side


玄関を出て、うだるような暑さに思わず顔を顰める。


季節はすっかり夏真っ盛りで、気温も連日30度超え。


蝉の鳴き声もうるさくて、ため息をついてダンスリハに向かうべく家を出た。



ライブやドラマのこと、それに加えて曲作りと普段からこなしているものの、暑さで体力を削られることもしばしば。


少しくらい後回しにしても支障はないだろう、が積み重なって大きな負担になってしまったのは完全に自分のせいや。


暑くてやる気がでなくて、後でいいやと考えしまった自分の思考が憎い。


おかげで寝不足や。


くぁ、と込み上げる欠伸をかみ殺した。











ダンスリハ開始から約2時間。


防音仕様であるレッスン室には当然窓など無く、空調は稼働しているもののその効果も上回るほどの運動量なのであまり意味を感じない。


寝不足が祟ったのか、先程からどうにも目眩が酷く気分も悪くて、誤魔化すために水分を多めに摂っているが正直手遅れな気がしなくもない。




それと神ちゃんの視線が痛い。


緑「しげ〜?さっきから休憩多いけど大丈夫?集中できとるか〜?」


ついに神ちゃんに声をかけられ、水を飲む手が止まる。


ぐうの音も出えへん。


集中しているかと言われると何も言い返せん。



紫「しげちゃんドラマも忙しいもんなぁ。ダンスリハも久々やってんなあ」


赤「ごめんなぁ、よっしゃやるで〜」


ペットボトルの蓋を閉めて練習に戻る。


胸の辺りで燻る吐き気には気付かないことにする。












あれから数十分。


なんとか周りの動きについて行こうと必死で身体を動かすけど、気を抜けば嘔吐いてしまいそうなくらい吐き気が強くなってきて、正直レッスンどころやなかった。






橙「一旦休憩しよか。暑いから水分補給しっかりな」


照史の一声で各自休憩に入る。


汗を拭くフリをしてタオルを口に当てた。


口を開いたら吐いてしまいそうで、水を飲んで誤魔化すことはもう出来へんかった。





周りのメンバーが休憩に入ったのを確認した照史が歩み寄り、俺の肩を叩いた。


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りく(プロフ) - はさん» 書くのが遅いかもしれませんが、それでも良かったら、、!リクエストいただけたら嬉しいです! (2022年6月28日 13時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストって募集中ですか?? (2022年6月25日 12時) (レス) @page45 id: 5cd6a02849 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ!これからも頑張ってください! (2022年3月15日 8時) (レス) id: b8e014e1da (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 碧さん» とんでました、、!碧さん、気づいてくださってありがとうございます! (2022年3月15日 7時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 「そばにいてくれたから」なんですが、1話分とんでいませんか?気のせいだったらごめんなさい! (2022年3月15日 6時) (レス) id: 9539863a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りく | 作成日時:2022年3月2日 17時

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