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赤side


黄「しげ、、もしかして暗いの怖いん?」


赤「ちゃう、、」


黄「せまいところは?」


赤「ちっちゃいころに、押し入れに、とじこめられて、、そっから、、」


こんなことになるならもっと早く言っておけばよかった。






黄「あと30分も我慢できへんよな、、」


赤「ごめっ、、」


橙「ええからええから、無理に喋らんでええよ」


あの時みたいに1人きりで無いことはわかっているのに、30分待てば外に出れることもわかっているのに、それでも恐怖はおさまってくれない。


どくどくと鳴り響く鼓動音はどんどん早くなり、不安を助長させる。



赤「ひっ、、ひゅっはっ、、っ」


息が出来なくて、出来るだけ多くの酸素を吸おうとしているのにどんどん苦しくなる。


いくら吸っても吐いても無駄で、このまま死んでしまうんやろかと思ってまう。




紫「大丈夫やで、絶対治るし出られる!しげちゃん、はまちゃんと呼吸合わせてな?」


そう言ってはまちゃんが俺の手を濱ちゃんの胸に当てて呼吸のタイミングを教えてくれる。


赤「はぁ、、ふ、、はぁ、」


紫「そうそう、上手やで」


ごちゃごちゃになった頭の中が少しずつ整っていく気がして、優しく背中をさすられながらはまちゃんの呼吸に合わせていくと、だんだんと過呼吸がおさまってきた。


それと同時に明かりがつき、機械的な声が響く。


緑「お、しげ、もう動き出すみたいや。安心してええよ〜」


紫「もう落ち着いたな?大丈夫や、苦しくないやろ?」


首を縦に振る。


でもこの狭苦しい空間には慣れなくて、未だにはまちゃんにしがみついて顔を上げられへん。


これ以上無いくらいに情けなかったけど、今顔を上げてしまえばもっと情けない所を見せてしまいで顔も上げられへんかった。


赤「ほ、ほんまごめん、情けないとこ見せてもうた、、っ!」


堪えていたのに自然と出てきた涙で視界がぼやけて焦るけれど、下を向いているので誰にも気づかれへんやろ。


桃「調子狂うで!誰もそんなこと思ってへんよ、顔上げてや」


小瀧がわしゃわしゃと頭を撫でてくる。


最年少になぐさめられて、ほんま情けないわ。


青「あ!」


橙「げ、流星、もしや」


青「スマホ忘れたかも」


黄「でた〜!もういややねんて、流星のあ!怖いねん!」



いつもと何の変化もない、日常的な会話に妙に安心感が溢れてきて、込み上げてくる気持ちに耐えられず涙がほろりと零れてもうた。


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りく(プロフ) - はさん» 書くのが遅いかもしれませんが、それでも良かったら、、!リクエストいただけたら嬉しいです! (2022年6月28日 13時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストって募集中ですか?? (2022年6月25日 12時) (レス) @page45 id: 5cd6a02849 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ!これからも頑張ってください! (2022年3月15日 8時) (レス) id: b8e014e1da (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 碧さん» とんでました、、!碧さん、気づいてくださってありがとうございます! (2022年3月15日 7時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 「そばにいてくれたから」なんですが、1話分とんでいませんか?気のせいだったらごめんなさい! (2022年3月15日 6時) (レス) id: 9539863a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りく | 作成日時:2022年3月2日 17時

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