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赤side
今日は7人全員揃ってのダンスレッスンだ。
数日後の音楽番組で新曲を披露するため、その打ち合わせを含めたレッスンが午前から午後に渡って行われる。
ダンスが苦手な俺は遅れを取らないように必死で振付を身体に染み込ませているところだった。
ぱんっと照史が手を鳴らして、みんなが動きを止める。
橙「みんな!12時や!一旦休憩しようで〜」
スタッフ「そうですね、昼食後にまた再開しましょう」
脅迫状が届いたあの日から、1週間が経とうとしている。
あれから特に変わったこともなく、なんとなく悪戯やったんやな、と頭の片隅に置いているだけで特に気に留めることもなく過ごしていた。
脅迫状の詳細については、メンバーには伏せてある。
何もアクションが起きていない以上、無駄に不安を与えるのも嫌なので、数年後にでも笑い話で話そうかななんて思っているところだ。
橙「今日の差し入れの弁当めっちゃうまそうやったんよ、はよ食べたいわ〜」
桃「ほんま食い意地張りすぎやって。また太るで」
緑「まあええやん、ええやん。俺も今日のお弁当気になっとったんよ〜」
わいわいと和やかな雰囲気で全員で控室に向かう。
うん、この感じ、この雰囲気。
これが好きなんや。
この空気を壊したりしたくない。
控室には、テーブルの上にお弁当が準備されており、なぜかそれぞれ名前が記入されていた。
いつもはぽんっと置いてあるだけなので、なんとなく珍しいなと思いつつ、自分の名前が書かれた物を手に取る。
橙「ここのトンカツがうまいんよなぁ」
紫「分かる!めちゃめちゃ美味い、冷めても美味い」
赤「そうやんなぁ〜お腹減ったわぁ、、、?」
包みを外しながら、ふと包みの裏に何かが挟まっていることに気づいた。
付箋程度の小さな紙だ。何か文字が書いてある。
周りのメンバーに気づかれないように、そっと確認し、書いてある文字を認識した瞬間、背筋を悪寒が走った。
なんで、ここに。
黄「しげ?どうかした?」
淳太が不思議そうに覗き込もうとしたため、とっさに紙を手の中に隠し立ち上がる。
赤「ちょっと、トイレ行きたくなってもうた。先に食べとって〜!」
青「え?しげさっきトイレ行ってなかったっけ」
流星の言葉にやや焦るが、まだ出しきれてなかったのかもとてきとうに言い訳をしながら部屋を出て、とりあえず誰もいない空き部屋に身を潜めた。
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りく(プロフ) - はさん» 書くのが遅いかもしれませんが、それでも良かったら、、!リクエストいただけたら嬉しいです! (2022年6月28日 13時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
は - リクエストって募集中ですか?? (2022年6月25日 12時) (レス) @page45 id: 5cd6a02849 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - いえいえ!これからも頑張ってください! (2022年3月15日 8時) (レス) id: b8e014e1da (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 碧さん» とんでました、、!碧さん、気づいてくださってありがとうございます! (2022年3月15日 7時) (レス) id: d55341bf94 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 「そばにいてくれたから」なんですが、1話分とんでいませんか?気のせいだったらごめんなさい! (2022年3月15日 6時) (レス) id: 9539863a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りく | 作成日時:2022年3月2日 17時