はんぶんこ 2

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緑side


「救急です！被害者はどこですか！？」


呆然とした中、叫び声と共にマネージャーと救急隊が飛び込んでくる。


喧騒は一層激しさを増して、違うざわめきがスタジオを包み込む。


それは先ほどまでの凍てついた緊迫感に包まれた空間より、よほどあたたかくて、よほど安心する世界だった。



たとえ何も解決していなくても。







黄「俺、一緒に乗っていくから、とりあえず後のこと頼んでええか？」


橙「わかった、整理して、マネージャーと後から追う。淳太くん、しげのこと頼んだで」



処置をされながら担架に乗って運ばれていくしげとそれに着いていく淳太。


俺はただ、見てることだけしかできんかった。


ぽん、と肩を叩かれて、振り向く。





紫「大丈夫や、神ちゃん。しげは大丈夫」

青「俺たちも挨拶して、すぐに向かお。しげが待ってる」

そうや、こんなところで立ち止まってても、意味はない。


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