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第05話 《フジside》 ページ6
そう思いながら曲がり角を右折し、
ここが東京だということを
忘れてしまうほどに
人通りの少ない通りに出た。
……ん?
携帯をいろんな方向に向けながら
鞄を抱きかかえた姿で、
右へ左へうろうろと歩いている
1人の少女が視界に入った。
こんなところに1人で……?
背丈的に……中学生かな。
ただでさえ人通りが少なく
入り組んだ通りだ。
道にでも迷ったのだろうか?
急いでいるにもかかわらず
放っておくわけにもいかず声をかける。
「お嬢ちゃん、こんな所で何してるべ?」
その途端
『うぎゃあああぁぁぁ‼』
……ええぇ⁉
その少女は奇声を発し
こちらを振り返ることもなく
走り去ってどこかへ行ってしまった。
「え!ちょっ……ちょっと!!」
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作者名:芽依子 | 作成日時:2015年11月29日 4時