☆room☆ ページ28
佐藤さんの部屋は
想像よりもコンパクトだった。
あまり物は無くて
ソファと、テーブルと、テレビと、本棚。
そして奥に寝室らしき部屋。
並んでいるペットボトルと
所々に脱ぎ散らかされた服。
健「すみません、散らかってて」
服を拾い集め
洗面所であろうところに投げ込んで
こちらに帰ってきた佐藤さん
深くかぶってたキャップを脱いで
髪の毛をわしゃわしゃってした。
A「全然。綺麗にしてますね」
健「なんか飲みます?…って、ごめん
今水しか無い。」
A「さっきのカフェでタンブラーにコーヒー入れてもらったから…これ一緒に飲みます?」
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机の上に並べられたプリン
コップに注がれたコーヒー
そして、スプーン!
健「やっと食べられるって顔してる。笑」
A「佐藤さんだって」
健「うん、やっぱ旨いわ。
食べて?」
A「ほんとですね。
すっごく美味しい^ ^」
甘くて、優しくて・・・
佐藤さんみたいな味
なんて、変なこと考えちゃって
顔が熱くなった。
健「なんか顔赤くない?」
A「え?///」
健「大丈夫?寒かったから熱とか?」
大袈裟に心配する佐藤さんの手が
私のおでこに伸びて来ようとしたから
ドキドキしちゃって、思わず両手でおでこをガードした。
健「そんなガードしなくても。笑
傷つくわ〜〜」
傷つけたいわけじゃない。
これ以上赤くなると恥ずかしいから。
謝るのもおかしいから
弁解したいんだけど
言葉がうまく出てこない。
A「佐藤さんに触られるのは…嫌じゃないです//」
健「っっえ?笑」
A「え?あれ?
あ、触って頂くのは嬉しいのですが
反射的にガードしちゃっただけっていうか…」
健「、、、へぇ〜〜。笑」
…?
満面の笑みの佐藤さん。
私、何か変なこと言った???
ま、いっか。
傷ついて無さそうだし。
ニコニコしながらプリンを食べる佐藤さんを見ると
なんだか嬉しくなって
私も全部食べた。
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健「弟さんの彼女って、よく来るの?」
A「それが、今朝急に来たんです。
会いたいから来ちゃった!
て、スペインからはるばる」
健「スペイン?!」
A「スペイン人なんです。
だからかな?色々激しくて。
見てるこっちが恥ずかしくなっちゃうぐらいで。笑」
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真尾 アコ(プロフ) - この小説凄く面白いです!!!ハマりました! (2017年11月30日 22時) (レス) id: 5e77efd9cd (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年9月20日 19時