俺最弱説 (ページ26)

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プリンページ26

"いいけど、今どこ？"

Aさんは
近くのカフェで仕事をしていたらしい。

"そこ行く"

て
言ったんだけど

人が多いらしく、それはやめた。

どこか近くで
人目につかないところ…

"Aさんちはダメな感じ？"

"弟の彼女来てて…。
〇〇公園て佐藤さんちの近くですか？"

"うん、めっちゃ近い。"

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すっかり暗くなった公園のベンチに

Aさんを見つけた。

体操座りをして
オーバーサイズのロングコートの中に、体全部収めてる。

健「すみません、寒い中」

A「お疲れ様です^ ^寒くなってきましたね」

伊達眼鏡と、おでこ全開のお団子頭。

健「オデコ…」

A「え？あ、そうですね、オデコ全開ですね。笑」

健「俺、オデコフェチなんです」

A「オデコフェチ？笑」

健「可愛い」

A「あんまり見ないでください//」

手でオデコを隠す仕草も、、うん、可愛い。

A「じゃあコレ、ブレスレットです。」

健「あざーっす」

A「それでは、失礼しますね」

健「いやいやいやいや。笑」

A「？」

ん？
じゃねーし。笑

ブレスレットなんてただの口実だし。
ただ会いたかっただけだし。

なんて
言えないけど

健「今日ロケ行ったところで
めっちゃ旨いプリンに出会ったんだけど…
一緒に食べません？」

A「買ってきてくれたんですか？
ありがとうございます^ ^」

箱を開けると

美味しそ～～なんてはしゃぐAさん。

こんなテンション上がることもあるんだ。笑

健「あ。スプーン入ってない。」

A「え！飲みます？」

健「無理でしょ！笑」

フタですくう？
近くのコンビニでもらってくる？

二人で色々考えたけど

健「俺んち来る？」

俺の中では、自然とこの結論に至った。

でも、
Aさんは険しい顔をして

A「それは…さすがにマズイです」

って。

健「…ですよね。ごめん。
じゃあ家帰ってスプーン取ってくるから待ってて？」

A「なんか申し訳ないです…」

健「全然！チャリ貸して？
パーっと行ってくるから」

--その時

同時に鳴った二人の携帯。

「「豪雨予報」」

携帯が知らせたそれは

五分以内に、ここに豪雨がふるという予報だった。

Aさんの顔を見た俺。

あたりを見渡して屋根を探すAさん。