俺最弱説 (ページ20)

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ボサボサページ20

リビングに戻ると

「はよーございまーす」

頭ボッサボサで

肩に猫を乗せた、、弟さんがキッチンに立って水を飲んでいた。

健「あっ。昨日はほんっとに、お世話になりました。
ありがとうございました。」

カズ「かなり酔っ払ってましたけど、大丈夫すか？」

めっちゃゆるい笑顔。

この人、絶対いい人。

健「お陰さまで…(^^;
服も貸してもらって。…ほんとごめんなさい。」

カズ「着てたやつ、勝手に洗濯させてもらいました。
朝ごはん食べられます？」

健「うわ、洗濯まで…ほんと、すみません。」

A「お腹空いてません？^ ^」

健「めっちゃ減ってます(^^;」

部屋中を見渡す余裕も出てきた俺は

今更ながらキョロキョロ。

日当たりの良いベランダ

窓辺に並ぶ観葉植物

無駄な物はないけど

こだわった家具。

健「、、めっちゃいい部屋ですね」

A「私も気に入ってます。
・・・って、私は居候みたいなものですけど」

健「弟さんの部屋なんですか？」

出されたのは

いい旅館で出てくるような朝食。

カズ「まぁ家賃は俺が払ってるけど。
こんな飯毎日出てくるんすよ、文句ないでしょ。笑」

健「え？これ全部Aさんが！？」

カズ「姉ちゃん料理だけは上手いから」

もうなんなの。

料理も出来るとか…完璧じゃん。

健「めっちゃ旨いです」

A「気に入って頂けて光栄です^ ^」

家だからか

無防備な格好で

いつもより柔らかい雰囲気で

すごく優しく笑ってるAさん。

この感じ、、、好きだわ、、、

カズ「今日、仕事は？」

健「休みです。」

カズ「じゃあ二度寝でもなんでも。
ゆっくりして帰ってください。
服も乾かさなきゃだし」

健「すごく有難いんですけど…ご迷惑じゃ、、」

カズ「今更っすか？笑」

弟さんは良くても

Aさんが嫌がりそう。

彼女の方をチラ見すると

A「ゆっくりしてってください^ ^」

カズ「アオもいいよって言ってます」

アオは

足元にすり寄ってきて

ニャーとないた。