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〜訓練は大艦巨砲主義〜11 ページ6

ギロロは敵を二体殲滅した後に飛び跳ねる。


瞬間、SSALのレーザー光が数秒前にギロロのいた所を突き抜ける。


ーーーージュウ……ッ


閃光が走り、轟音が響く。


ルココとギロロが互いに視線を交わらせる。


そろそろ間を取らねばならない。


PPMもSSALも長時間連続して使える物ではない。


エネルギー充填を要する。


その隙を見逃す程に標的も馬鹿ではない。


距離を詰めて来るーー。


それを紙一重で避ける二人。


当たりそうで当たらない……強運で避けている風にしか見えない。


だが命中しないのは、運ではないからだ。


重量のある武器を持ってあっちこっちと逃げ回るなど、得策ではない。


必要最低限の動きで避け、間合いを取る。


そしてガチャッと太々しいまでに堂々と。


「エネルギー充填完了!」


しっかりと的を狙って。


ドンーーーーッ……


同時に撃たれた膨大なエネルギーが、これまで以上の白い光を放出させた。


ほぼ廃墟と化した敵拠点。


うっすらと灰色の煙があがっている。


ばちばちと火花を散らしながらも辛うじて生き残っている認証装置にギロロが手をかざした。


“Mission complete!”


荒れ果てた戦場がすうっと消えて行った。


肩で息をする二人がゆっくりと歩いてシミュレーションルームを出た。


「お疲れ様っす。すこぉぉおおしだけ、上がりましたよ」


少し、という部分を強調してクルルはギロロにデータを渡した。


二人が実際にデータを見てみると、本当に少しだけ戦果は上がっている。


ギロロとルココはアレでよく戦果が上がったものだと思った。


しかし、これで納得するような戦士達ではない。


そりゃそうだ。


そもそも市街地戦で、あれ程派手に暴れ尽くしてしまってはどうしようもないのだ。


「二時間後。同条件でやるぞ」


「了解」


当たり前だと言うように二人は二度目の市街地戦を要求した。


それから三度、彼らは市街地を駆け回った。


戦士の咆哮が戦場に強く響く。

〜古池に飛び込むかわず〜1→←〜訓練は大艦巨砲主義〜10



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設定タグ:ケロロ軍曹 , ケロロ小隊 , 軍旗   
作品ジャンル:アニメ
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。  
作成日時:2015年1月11日 8時

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