〜訓練は大艦巨砲主義〜10 ページ5
久々に撃ち込んだ高射砲の低い音や黒煙の上がった建物。
それを見て懐かしさの余韻に浸る暇はない。
弾帯を身体に巻いて、二人は機関銃を撃ち続ける。
浮いている標的相手に隠れる場所は少なくなっていた。
近接戦をなるべく避ける為に距離を保つ。
背中を合わせて。
後ろを互いに援護して。
襲い来る標的を撃破し、半壊した敵拠点に正面突撃。
ギロロの吶喊にルココは咆哮する。
二人の手持ちの武器が新たに自動転送される。
ギロロは、対人用陽電子式機関銃ーーanti Personnel Positron sub Machine gunーー略して、PPMを。
ルココは、最新式地対空レーザー砲
ーーState-of-the-art Surface to Air Laser gunーー略して、SSALを。
どちらも大型の銃と砲である。
今はこれで良い、中には大型ガトリング砲を両腕に装備した標的もいた。
「やるぞ!」
「了解ッ」
二人は同時に動き出した。
ドカドカとぶっ放されるガトリング砲。
壁を蹴りあげれば、そこにコンマ数秒遅れでガトリング砲が撃ち込まれた。
ルココは宙返りをしながら二つの銃口を誘導する。
弾丸の放たれ続ける左右からの銃口。
ルココは着地の反動でジャンプをした。
下を覗けば、左右からの射撃は同士討ちとなっている。
標的は味方と撃ち合ってガクガクと揺れてばったりと消滅して行った。
ギロロはとにかく素早かった。
戦場の赤い悪魔と唄われるだけの機動歩兵だ、機動性に優れている。
PPMを無駄に振り回す事はない。
的確に相手の行動を読む。
ガトリング砲が唸っても機敏に避けて、隙を食らう。
そして突貫し、撃ち漏らさない。
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時