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〜訓練は大艦巨砲主義〜9 ページ4

ギロロとルココはポイント 06 に到着した。


コンクリート製の壁に背をぴたりとくっ付けて息を潜める。


近接戦になり得る事を予測し、スコープとヘルメットを装備、手には高威力ビーム銃が握られている。


これからこの家屋に突撃するのだ。


「三……二……一ッ」


バタンと暴力的に扉を開き、辺りを見回す。


「ポイント 06 占拠完了」


標的はいないようだ。


さて、これからが肝心だ。


「二時方向に敵占拠地あり。この建物は二階建てだ、二階から高射砲で炙り出す」


「えっ」


ルココはギロロの作戦に度肝を抜かれた。


「あの、人数不足なのですが」


「構わん」


いや、構わんじゃなくて……そう言おうとしてルココはぐっと堪えた。


話が噛み合わない。


高射砲は地対空用の砲である上、ケロンでは一個中隊で一門の砲だ。


戦闘機相手に使用する設計のため、人に向けて撃つような代物でもない。


「二人もいれば充分だ、一発やれれば良い。出て来たら突貫する」


ルココは何も言えなかった、赤い男はこれを大真面目で語っているのだ。


ーー行けるのか、こんな作戦。


普通じゃあり得ない。


そもそも小隊人数用のシミュレーションを二人でやろうとしたところでワタクシが気付くべきだった。


ワタクシは赤い男に反論も出来なかった。


ただ、興味は惹かれた。


普通じゃあり得ない事が成功したら。


「了解」


きっと物凄く格好良いと思う。

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設定タグ:ケロロ軍曹 , ケロロ小隊 , 軍旗   
作品ジャンル:アニメ
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。  
作成日時:2015年1月11日 8時

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