〜我ら若手兵〜5 ページ29
「送るぜェ」
ヴンと音がしてルココの手元には、連射式流線レーザー砲、通称MASLが送られた。
ルココはその肌を撫ぜる。
黒く輝く MASL を顔の横に設置し抱えた。
「充填完了、放射カウント。三、二、一ッ」
三次元装甲が大きく波打つ。
穴が開いた訳ではないが、先程の発砲よりは明らかな差だ。
ルココはスコープ越しに、白く中和して波打つ装甲を見つめる。
自ずと力むと共に、ルココの眼光は炯々とする。
黄の眼光が鋭く散光したその刹那。
スッ、と装甲が消えた。
同心円状に三次元装甲が消えて、それまで形成の秩序を保っていた模倣キルルが一気に崩落し始める。
「タママ……インパクトオオォォォォ‼︎」
ルココの数ミリ横を掠ったエネルギー派が模倣キルルにぶち当たる。
にゅっ……
命中したその瞬間、エネルギー派が模倣キルルに取り込まれた。
一瞬の出来事にルココとタママは目を見開く。
どうする事も出来ずにいると、模倣キルルから奇妙な音が発せられる。
甲高い警告音の様な音。
本能的に逃げたくなる音。
ーーーーッ
模倣キルルの音が一定間隔で途切れる。
すると崩落を続けていた彼らがキンッ、と新たな形を作った。
円錐の形をしていて、その唯一の頂点は真っ直ぐにルココに向いている。
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時