〜我ら若手兵〜4 ページ28
ルココとタママが日向家上空より数十メートル離れた空に浮遊する。
更に数メートル離れた上空にオッサン三人ーーケロロ、ギロロ、ドロローーが若い戦士達を見つめている。
タママとルココは三次元装甲を目の前にする。
ルココは連射式レーザー砲を亜空間倉庫から転送した。
模倣キルルが一切攻撃して来る事はなく、ルココは無言の模倣キルルの団塊を睨み付けた。
レーザー砲を装甲に突き付けても動じる事のない模倣キルル。
タママとルココが視線を交わして頷く。
「クルルさん、射撃準備完了です」
「……撃て」
低い声が戦士の鼓膜に響く。
瞬間、轟音が空間を割った。
しかし、レーザーの弾丸は三次元装甲に中和されるのみで穴は空かない。
轟音ばかりで、装甲の表面はレーザーを受け止めるのだ。
「くっそ……!」
ルココは悪態をついた。
レーザーを弾く模倣キルルが一向に攻撃して来ないのにも苛々とした。
幾ら撃っても傷一つ付かないし、それを見透かした様な奴らが気に食わない。
「じれったいですぅぅぅ……」
目玉を血走らせ、ドス黒い気を滲ませるタママ。
今にもクルルの指示を無視して、タママインパクトをぶっ放しそうな勢いである。
次の瞬間、クルルの声が新たな武器の転送を促す。
「MASL」
耳を疑う。
その武器の名を聞いた瞬間、ルココは驚愕した。
眼前の三次元装甲の硬さに。
MASL は対物用連射式流線レーザー砲ーーanti-Materiel Automatic fire type Streamline Laser gunーーの略称だ。
レーザー砲の中では高威力で、その口径はケロン人の顔の一回りも二回りも大きい。
黒光りする流線型は見た目で言えば芸術品に匹敵するだろう。
特徴的なのは、射撃する時に尖端となってレーザー光が放たれる事だ。
これにより、対物用レーザー砲として大きく進歩したのだ。
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時