〜番外編*乙女の聖戦〜4 ページ24
全くもって訳の分からぬルココに、いよいよ小雪が極論を持ち出した。
「その方を独り占めしたいとか、自分だけ見てて欲しいとかですよ。それと……ッ」
「こっ、小雪ちゃん!」
最後に真っ赤になって付けたそうした言葉を察して夏美が止めにかかった、が。
「せ、接吻……つまりっ、キ、キスしたいとか……っ!」
彼女らの年齢にはまだ早い横文字に四人はカッと茹蛸の様に赤くなった。
「こ、小雪さん……!」
「だってえ……っ」
当のルココはポカンとして、それから恥ずかしがる事なくこう言った。
「いませんよ?」
恥じらう部分が異なる異星人、やはりこの噛み合わなさ、宇宙人である。
宇宙人であるせいかそれとも年齢の問題かは分からないが、ようやく理解したルココ。
彼女達がバレンタインデーに込める想い。
暫くして愛情を込める作業に戻った乙女達は真剣だ。
「あの」
それを見てふとルココが言うと四人が顔を上げた。
「買った方が早くないですか?」
ぷっつん、と何かが切れる音がした。
完全なる爆弾発言の投下であった。
「ルココちゃんッ!」
乙女の禁句を軽々と言い放ったルココはそれから一時間近く四人に説教を食らった事は言うまでもない。
番外編*乙女の聖戦 終
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時