〜万有引力は夢を見る〜6 ページ19
「てゆーか忘己利他?」
モアがルココの目を見てニコッと笑った。
その直後モニターにパッと、地中にいるケロロ小隊が映された。
「モア殿。亜鉛、コバルト・リッチ・クラスト、適量発掘完了。これよりケロロ小隊地下秘密基地に帰還するであります」
「了解です、おじさまっ」
発掘を終えたケロロ小隊がマグマ・スイマーに乗り込んでいて、最前でケロロが挙手の敬礼をしている。
ルココも自然と、頭で考えるよりも先に、モニターに向かって挙手の敬礼をしていた。
日向家家事当番交代任務完了と宇宙船材料発掘感謝の意味を込めて。
「それでは、おじさま。無事に帰還して下さいね。てゆーか安宅生路?」
モアが口の端を上げて目を細めて笑った。
それに釣られて画面越しのケロロも笑う。
孤独を引き合い、互いに包み込んだ彼ら。
それでも孤独なんかよりもずっと綺麗で美しい。
万有引力、彼らが引き合って抱き寄せて。
そして見つけた物は。
「てゆーか和顔悦色?」
ルココは誰にも聞こえない声で小さく呟いた。
モアとケロロの笑みを見てルココは、何故にモアがケロロを慕うのかを理解した。
生まれ変わる事の出来ない彼らの孤独は続く。
けれどもそこに抱き寄せられる温もりがあったのならば、彼らが孤独である事はないのだろう。
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時