まっくら ページ21
(岩本side)
車に戻って、備え付けの工具とコードを手に持ち、戻り
真っ暗なバンのドアのガラスを割った。
開けて、乗り込んで
Aちゃんに覆い被さっていた男を引き剥がし
Aちゃんには、俺の上着をかける。
.
男は簡単に引き剥がせて、こんなやつAちゃんならのせるだろうと思ったけれど
それでもなお、ぼーっと天を見つめる姿に、ああ、理由があったのだろうと理解した。
.
男はヘラヘラ笑っていた。
笑って、一言
スタッフ「あー、気持ちよかった」
なんて、言うから
.
頭に血がのぼって
.
拳を握りしめて
ぐっと、殴ろうとした腕に
.
弱々しく、触れた手
.
誰のものかなんかすぐにわかった
.
A「ひか…く……だめ……」
.
.
今、俺がすべきことは、こいつを殴ることじゃない。
.
コードで、腕を縛って、くくりつけて
ふるえるAちゃんを、抱き締めた
.
A「だめ、だよ……ひかるくんまで、よごれちゃ…」
岩「汚れない」
A「血、でてる、よごれるよ」
.
言われて気づく
Aちゃんの脚の間辺りに、濡れる感触
.
血
.
それがなにを表しているかわからないほど子供じゃない。
.
だけど
.
そんなことで抱き締める手を緩めるほど
俺の気持ちは、半端なものじゃないんだ。
.
.
.
警察が到着して
現場検証と、簡単な事情聴取をしていった。
男は、あっけなく罪を自供して
いままで、なにをしたか
今日、Aちゃんになにをしたか
それはもう自慢げに事細かに語って見せた
後日、もう一度警察に来て欲しいと言われたけれど、それは事情聴取ではなく、もう話していることの正誤確認だけでいいそうだ。
.
.
その後、俺は、同じ女性の方がいいかとおもって、楡崎さんを呼んだ。
だけど
A「ひかるくんと、いたい」
そう、Aちゃんが言ってくれたから。
とりあえず、俺の家に行くことにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 679人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんか(プロフ) - 強いキミを守るなら完結おめでとうございます‼️読んでいて、続編が読みたくなったので、［続］強いキミを守るならのパスワードを教えて貰えないでしょうか？ (12月18日 18時) (
レス) id: a15f9aa4a0 (このIDを非表示/違反報告)
Mr振り付け師兼リーダー(プロフ) - 完結お疲れ様です！読んでいてキュンキュンしたり切なかったり、とても素敵な作品で続きが気になります！こちらの続編ぜひ読みたいです！もしよかったらパスワード教えていただけないでしょうか？ (12月14日 0時) (レス) id: 2b13d3dca2 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 完結お疲れ様です！重いひーくん最高でした😭くすちゃんも自分があんな目にあったのにそれでもひーくんやメンバーも思う気持ちは変わらずすごく素敵だと思いました！個人的にメンバーが重！！っていう反応した時笑いましたww素敵な作品ありがとうございました！ (10月20日 22時) (レス) @page40 id: cb505c4799 (このIDを非表示/違反報告)
やっぱり活字が好き(プロフ) - こんにちは！くすちゃんとひーくん、素敵な2人がとても大好きです💛何度も読んで苦しくなりますが、くすちゃんの笑顔を想って番外編からの先を想像しつつ幸せを願っています！！ (9月8日 17時) (レス) id: 255d50e971 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 私もすねすねひーくんもじもじさせ隊です。ひーくん重た可愛くて好き〜💛 (7月4日 14時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめ
| 作成日時：2023年6月10日 11時
