強いキミを守るなら

違和感 ページ3

(岩本side)



佐「なんか…Aちゃん、最近元気ないよね…」






楠セコムの佐久間が、口にした言葉。訊けば、この一週間くらいずっと元気がないという。
俺は昨日、それこそ久しぶりに会ったから…ここ一週間くらいの様子は知らない。けど佐久間がいうならそうなんだろう。






岩「なんか…プライベートがゴタゴタしてるって言ってたから、それじゃないか？」

佐「あ、そうなの？大丈夫かな…」

岩「たぶん大丈夫、とは言ってたけど…」

佐「大丈夫ってきっぱり言わないってことは、大丈夫じゃないんじゃん…まぁ大丈夫って言っても大丈夫じゃないんだけど！！」

岩「たしかに…」





言われてみれば、確かに。
Aちゃんは大丈夫と言っても大丈夫じゃないことがほとんどだ。

…ちょっと注意してみておかないといけないかな…





佐「ひかるも、Aちゃんのこと好きなら、ちゃんと見といてあげないとだめだよ？」

岩「えっ！？あ、えぇ！？なんで！？」

佐「え？違うの？」

岩「いや、あ、まあ、そうだけど…」

佐「でしょ？見とかないと、直ぐに無理も無茶もするから…ひかるならさ、力ずくで止められるじゃん笑」

岩「いや、俺もたぶん、投げ飛ばされるよ…」

佐「にゃはは笑 Aちゃん強いもんねー！」





けらけらと笑う佐久間。
…さすがだな、おれのニコイチは、隠しておいた俺の気持ちに気づいていたらしい。



それにしても…



大丈夫かな…

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