おはよう ページ24
カーテン越しからの日差しで起きる 。
俺の胸元に丸まって寝ている猫のような彼女は 、未だに寝息を立てて眠っている 。
真澄「 … A 」
気持ち良さそうに寝ている彼女を起こすのは嫌でしかないが 、時計を見るとすでに10時頃だったため 、仕方なく声を掛ける 。
俺の声に反応し 、目を擦りながらゆっくりと目を開ける 。
私「 おはよ … って 、こんな時間 … 」
何て言うも全く焦った感じはせず 、体を起こし欠伸を一つ 。
真澄「 今日も可愛い … 寝起き可愛い … 」
またそんなこと言って 、と微笑まれればベッドから出て 、タンスを開ける 。
私「 どんな服がいいのかなぁ 」
真澄「 … デート 」
私「 ん、んー。言葉のキャッチボールをして〜。 」
結局彼女はパープルのタートルネックにネイビーのミニスカート 、白のベレー帽に黒のスニーカー 。
何とも秋らしく 、比較的今日は暖かいため 合っているし 、やっぱり可愛い 。
私「 真澄も服決めよう〜 」
紺のテーラードジャケットに黒のスキニーパンツ 、中には白シャツ、そして白のスニーカー。
真澄「 どう ? 似合う ? カッコイイ ? 」
私「 とっても 」
思わず口角が上がってしまう 。
すると彼女は 、小さな引き出しからブレスレットを二つ取り出した 。
真澄「 … それ 」
高校に入学する際 、Aがお揃いで買ってくれた物だ。
私「 付けるタイミング無かったけど 、今日どうよ 」
真澄「 カップル … もう結婚 … 」
私「 と … とりあえず私寮にバックが置いてあるから取りに行きたいんだけど … 」
真澄「 こんな可愛いA見せたらみんな好きになる。 」
しかし彼女は俺の言葉を気にせず 、家を出る支度を素早く済ませ 、寮に向かって歩む 。
真澄「 お腹すいてないの 」
私「 食べに行こうよ 」
ふと俺の手に相手の指先が触れる 。
私「 繋ごうよ … ダメ? 」
確実に仕留められた 。今日死ぬと思う 。
俺は彼女の冷えた指を絡め 、そっと手を握る 。
この時間が一生続けばいいのに 、なんて考えている内に寮に着いてしまった 。
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皇(プロフ) - !シ .さん» 笑ってくださりありがとうございますヽ(・∀・ )ノ 真澄は正義。頑張ります!^^ (2017年12月24日 21時) (レス) id: 99f69f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
!シ .(プロフ) - めっちゃ笑いました。真澄かわいい。頑張ってください! (2017年12月20日 12時) (レス) id: c63ed2c4ca (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - 童話さん» ありがとうございます!(^^♪ (2017年11月24日 21時) (レス) id: 99f69f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
童話(プロフ) - とても、面白いです!更新頑張ってください! (2017年11月23日 18時) (レス) id: 4ed159ca7f (このIDを非表示/違反報告)
無名の作者 - あいん。さん» ありがとうございます!やってはいけない誤字ですね…(*_*) (2017年10月31日 20時) (レス) id: 99f69f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇 | 作成日時:2017年10月8日 1時