あの頃と同じくらい甘い夢を見せて 1 斉唱箱庭Vo. ページ39
読者様視点
斉藤さん『』 貴方「」
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『ねぇ、ほんとに俺にバレンタイン、くれないの？』
青春やキラキラしたものと縁の薄かった学生生活。
舞台に立たせていただくことが多くなって取り返したと思っていた。
ときめき以外。
私は今、最後の1ピースを取り戻すのかもしれない。
これは期待してもいいのでしょうか
ことの発端は数日前の夜。
私のスマートフォンに灯が灯る
ほとんど落ちかけていた瞼を擦りながら
慌てて体を起こし、痛いほど眩しい四角と向き合うとそこには
斉藤さん(USG)の文字。
斉藤さん(USG:14日お仕事どう？夜とか空いてるかな)
それにうるうるとした顔の
まるで酔っ払っているかのような可愛らしいスタンプもついていた。
幸いなことに、明日、もはや今日は
昼間にFCの撮影のみだったのでその旨を伝えると、
コンマもないくらいで既読がついた。
と同時に画面が切り替わり、着信が入る。
少し緊張しながらも緑のボタンを押すと、
『…もしもし？お疲れ様。寝てたかな？』
と優しく甘い声が聞こえる。
おはようございます、お疲れ様です。寝るところでした。と返すと
やっぱりそれこの時間だと違和感あるね、と笑う斉藤さん
少し笑った後に静寂。
どうも何か言いたげに聞こえて、斉藤さんの言葉を待つ。
『14の夜ね、いきたいとこあるんだけど一緒に来てくれないかなー、って。』
「え！！いきます！」
『一応バレンタインだけど、他の予定とか大丈夫？』
「煽られてます？ガラ空きですよ」
いつもの軽口の叩き合いも、バレンタインという言葉に少しぎこちなくなってしまう。
『いまリンク送ったから、お仕事終わったら迎えに行くね。』
感謝を述べて楽しみにしてる、と告げると
俺もだよ、と柔らかい声に少しときめきそうになる。
『あした仕事？こんな時間に電話かけちゃって申し訳なくなってきた』
「明日は昼からお買い物行こうと思ってたくらいです。」
『ならもう少し話そうよ。』
甘くてふわふわで、勘違いしてしまいそうな言葉の数々に、
私は慌ててサロンの予約をとった。
その会話の中で私はいつのまにか眠ってしまったようで。
朝起きると
おやすみ。と
昨日酔ってたみたい。変なこと言ってなかった？
と可愛らしい一文が残されていた。
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バレンタイン前哨戦です
2や冒頭部分のその後は当日に掲載予定です。
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楪鴇(プロフ) - 零さん» 零さんありがとうございます；；♡ 彼の解釈をお話からお伝えできて何よりです。 (2023年2月17日 0時) (
レス) id: 02beeaa266 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - バレンタインの斉唱箱庭さんめちゃくちゃ良かったです…確信犯で余裕綽々な大人なのに可愛らしくてきゅんきゅんが止まりませんでした。もう1つあるそうなのでのんびり待っております (2023年2月15日 22時) (レス) @page44 id: fb30cb9c86 (このIDを非表示/違反報告)
楪鴇(プロフ) - とろろのすけさん» 2回目のリクエストありがとうございます◎了解しました！書かせていただきます！ (2020年5月5日 8時) (レス) id: 8cbacb2e16 (このIDを非表示/違反報告)
とろろのすけ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します！箱庭斉唱のボーカルさんのお話で、既に付き合ってるシチュエーションのものが見て見たいです、、！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: 0a7874f912 (このIDを非表示/違反報告)
シノ - おがりんいいですね！もし余裕のある時にまた書いていただけたらとってもうれしいです！更新頑張ってください(・ω・) (2020年3月28日 17時) (レス) id: 92ddaefb04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楪 鴇 | 作成日時：2020年3月11日 10時
