愛 し い 君 と 。 （短編集）

どっちかは内緒。 斉唱箱庭vo. ページ30

読者様視点
※お付き合いはしていません
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今日はバレンタイン。

朝出社すると、同期の斎藤は既に

大量のチョコやお菓子を抱えていた。

『ねぇ零すごくない？俺モテモテだよ！』

｢はいはいイケメンでよかったですねー！｣

斎藤にこんな口聞くの私だけだから、

周りの女の子から鋭い視線が飛ぶ。怖い怖い。

『ねぇ零からはないの？俺零から欲しいんだけど。』

｢えぇ…？無いからこの飴あげるよ｣

と昨日ご飯屋さんで貰ったフルーツの飴を渡す。

『飴？飴ねぇ…ふーん…』

ニヤニヤしながらこっちを見る斎藤。

怖すぎて何？とぶっきらぼうに聞くと

いや、なんでもないよ、って。なんなんだろ。

お昼は普通にお仕事して、帰りになった時。

また斎藤が隣に現れた。

｢なんか朝より増えてない？｣

『やっぱモテるんだね俺！食べきれないからあげるよ！』

｢人にあげるから彼女できないんでしょ｣

そう言うとそっぽをむいてごにょごにょと言う斎藤。

なんなんだろう。この人は。

『ねぇねぇ、ご飯食べよ。いつものでいいよね？』

｢私でいいの？受付嬢とか誘いなよ。斎藤のこと待ってそうだし｣

『やーだ。俺は零と食べたいの。ほら行くよ！』

なんだろう。斎藤は朝から様子がおかしい。


2時間後


『でねぇ！告白されたの！好きぃーって！』

完璧に出来上がっている。

そしてさっきから人事のマドンナに告白された話を

永遠にしている。なんでそんな子振ったんだろう。

｢でさ、なんでそんな可愛い子振ったの？｣

『いやそれはさぁ？零のこと好きだから…あ……』

そうか、私のことが好きだから振ったのか。

ん？

私のことが好き？

『この際だから言っちゃうね？』



"零のこと好きだよ"



"零は俺のこと好き？"



朝の飴とニヤつきが繋がった気がした。

私は、斎藤のこと、







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バレンタインですね！
休みの日なので完璧に忘れてました！
今ほんっとにやる事が少ないのでガンガン更新出来たらいいなと思ってます。目指せ新年度までに50話！

過ぎちゃった、けど。 FRDCvo.→←今から 家vo.

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