出会いはネコでした 【弱虫ペダル】

RIDE.6 ページ6

〜荒北〜


あーイライラする



練習終わったあともAチャンは福ちゃんに付きっきりだし




んだよ！福ちゃんのこと好きなのかよ



どこがいいんだよ！あんな鉄仮面



オレのほうが何倍も優しいだろうが！！



｢サイクリング？」


東堂｢今度の日曜日にでもどうだ」


｢でも練習…」


東堂｢構わんよ。1日ぐらい休息があっても。なぁフク｣


福富｢あぁ」


東堂｢よし決まりだ！ではA。当日までに乗れるようになっておくのだぞ」


｢あのそれって部のみんなで行くんですよね？」


東堂｢そうだが？」


｢言いにくいんですけど私……部員じゃないんですけど」


東堂｢知っとるよ。マネージャーだろ」


｢あ、いえ…マネージャーでもないです」


東堂｢………………」


真波｢そういえば」


新開｢そうだったな」


泉田｢ならAさんはなぜ毎日顔を出すんですか？」


｢何となく？」



本人もわかってねェのかよ



誰か特定の人間に会いに来てるわけじゃないならいいけど


でもそれはオレにってわけでもないんだよな



東堂｢いっそのこと入部したらどうだ。嫌いではないのだろう。自転車」


｢全然！むしろ好きです」


東堂｢では今日からAはオレ達のマネージャーだ！よろしく頼むぞ」



福富｢Aがいると何かと心強い」


新開｢よろしくA」


真波｢よろしくねAさん」


泉田｢よろしくお願いします！」



｢よ…ろしくお願いしま…す？」






新開｢ほら靖友。挨拶」


荒北｢わーってるよ！えと、その……っ////」



Aチャンがオレの目を見て……


視線が外れねェ






｢歓迎されてない……」



東堂｢いかんぞ荒北。Aにそういう態度を取っては。これからオレ達を支えてくれる大事なマネージャーなのだから」



荒北｢うるせーな！もう寝る！！」




顔が熱いのが治まんねェ







｢荒北さーん！待って…歩くの、早い…」


荒北｢あ？んだよ」


｢あの、えと……」


ちょうど部屋の前


荒北｢あー…立ち話もアレだし入れよ」



｢お邪魔します」


入んのかよ！


冗談のつもりだったのに





荒北｢福ちゃん達は？」


｢お風呂行くって」


荒北｢全員？」


｢はい｣


つーことはその間絶対邪魔はないわけだ




Aチャンは男の部屋に入るって意味わかってんのかね




荒北｢いつになったらオレを選んでくれんの」


無防備に男のベッドに座ったAチャンを押し倒してそのまま馬乗りになった

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