LORD.50 ページ50
〜A〜
鳴子「あっれ〜。どこにおるんスかね」
あの後
異様に話しが盛り上がりすぎて、寒咲さんのお兄さんに声をかけられたことにより時間ギリギリだということに気が付いた
レース会場には人がたくさんいた
観客も走る人も
大空「疾人なら一番後ろにいるよ」
鳴子「うお!アシストさん!」
小野田「し、失礼だよ鳴子くん。“おおぞら”さんに…」
「あははは。“だいすけ”さんだよ。小野田くん」
小野田「あーーー!す、すみませんすみません!名前を間違えるなんて!!」
大空「いいよ。初めて会う奴は全員そうやって呼ぶから」
金城「疾人さんに声かけなくていいのか?」
「や…です」
疾兄の醜態を晒すなんて私のメンタルが持たない
大空「心配しなくても大丈夫だよ」
「他人事だと思って……」
大空「本当に大丈夫だよ。自転車に乗った疾人は前しか見ない。ただひたすらに真っ直ぐゴールだけを目指して走る。例えAが目の前に立っても気付きはしない」
その言葉はやけに説得力があった
重みがあった
レースが始まって目の前を走る疾兄は私を見てなかった
大空「さてと。んじゃゴールで待機するか。数人ならこっちの車に乗せてやれるけど」
と、誘われ私と巻ちゃんと金城さんと荒北さんと新開さんが乗せてもらった
「大空さんはレース出ないんだ」
大空「疾人とはな。だってアイツ……何でもない」
ゴール前はカメラを構えた人で溢れていた
これ全部疾兄待ちなのか
暑いなか待ってると先頭……ぶっちぎりで疾兄がゴールラインを通過した
巻島「相変わらず速いショ」
金城「世界最速だからな」
大空「どうする。このままここにいたら疾人こっち来るけど」
「帰る!!」
見つかる前に退散しないと
そうだ!このまま秋葉に行こう
小野田くんが毎週通ってるみたいだから案内を頼むとして……自転車は巻ちゃんのを借りよ
「あの。よかったらこれどうぞ」
自販機の前でじっと動かない男の子に来る途中で買ったお茶をあげた
財布忘れたのかな?
余計なお節介じゃなかったらいいけど……
・
御堂筋「見ず知らずの人に飲みもんくれるとかキモ……くないか」
石垣「御堂筋……くん。買うたか?あれお茶?」
御堂筋「ボクが何を買おうとボクの勝手やろ」
石垣「せ、せやな。それより分かったで。総北と箱学の合宿してる場所」
御堂筋「ほならはよ行こうか」
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まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» すぐ直します!! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» ありがとうございます! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
しらすさーてぃーん - 神崎さんは神崎じゃなくて寒咲ですよ! (2019年8月2日 11時) (レス) id: e9ad34f717 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 最新話読ませていただきました(^ω^)荒北が素直になるチャンスですね(^ω^)荒北が押し通すか夢主が荒北の方を承諾するか、嫌いじゃないと誤解をとくのか続き楽しみに待ってます(≧∇≦) (2019年7月13日 1時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - みどくんさん» 期待に添えちょったらいいんですけど……o(;-_-;)o (2018年9月9日 0時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2018年9月6日 10時