LORD.45 ページ45
〜A〜
「行か……ないんですか?」
東堂「巻ちゃん達を待つのだろう?」
「はい。きっと逆走とかしないと思うから」
ホテルに戻る最短のルートは、走りきること
二人はすぐに登ってきて、巻ちゃんと自転車を交換した
巻島「その自転車。年季が入ってるわりには乗りやすかったショ」
「じゃあ巻ちゃんのと交換する?」
巻島「しない」
新開「楽しく喋ってるとこ悪いけど、ちょっと飛ばすよ」
突然スピードが上がり、一瞬反応が遅れただけで、置いて行かれると直感した
そうなんだよね。自転車は乗れる
新開さんのゆっくりのスピードにならついて行ける
でも私、ギアのチェンジとか、そういう細かいのは教わってないから……
勝手に諦めていると、失速したその人は私の腰に手を回した
「ふぇ……っ//」
荒北「Aチャンは遅せぇから、オレが連れてってやるよ」
「わた……し、頑張って…」
荒北「無理だろ」
「無理…じゃない」
荒北「無理だっての。だから……その。オレが……練習に付き合ってやるよ。自転車のことも……教え……」
東堂「Aから離れろ荒北!!」
今泉「そうですよ!Aさんはオレが……!!」
荒北「は?1年は黙ってろ」
今泉「っ!!?」
荒北「はい。んじゃ決定。これから毎日、オレがAチャンのコーチね」
新開「靖友」
荒北「うわっ!てめ…前走ってたんじゃ……」
新開「金城くんが代わってくれた」
荒北「そう……。で?」
新開「オレが支えるからさ。靖友は前に行きなよ」
荒北「てめぇが行け。お利口チャンもチンタラ前走ってんじゃねぇよ」
今泉「ですからオレが……」
新開「今泉くんは黙ってようか」
私を囲んで前後左右で争いするのやめてほしい
なんで味方同士で喧嘩してるの
新開「それに靖友。Aのこと嫌いなんだろ?」
荒北「なっ……!!」
新開「Aだって嫌だろ?自分を嫌いだって言う男に触れられるの」
「い、いえ……」
新開「先輩だからって遠慮することはないんだぞ。オレはお前のお兄ちゃんのだから……何でも素直に言ってくれ」
新開さんのオーラがいつにも増して怖い
それはまるで……“あの日”のような……
ここにいるのは優しい
背筋が凍るような……圧倒的な
巻島「新開っ!!Aが……怖がってるショ。から、そのオーラやめるショ」
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» すぐ直します!! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» ありがとうございます! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
しらすさーてぃーん - 神崎さんは神崎じゃなくて寒咲ですよ! (2019年8月2日 11時) (レス) id: e9ad34f717 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 最新話読ませていただきました(^ω^)荒北が素直になるチャンスですね(^ω^)荒北が押し通すか夢主が荒北の方を承諾するか、嫌いじゃないと誤解をとくのか続き楽しみに待ってます(≧∇≦) (2019年7月13日 1時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - みどくんさん» 期待に添えちょったらいいんですけど……o(;-_-;)o (2018年9月9日 0時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆ | 作成日時:2018年9月6日 10時