出会いはネコでした 【弱虫ペダル】

LORD.36 ページ36

〜A〜



新開｢ん？外が騒がしいな｣


泉田｢女の子達が玄関に集まってますね｣


東堂｢このオレのために集まってくれているのだろう｣


荒北｢バカかよ｣


東堂｢誰がバカだ！｣


東堂さんファンって感じじゃない



窓から見てるとだんだん人が増えていた




誰かの出待ちをしてるような……



音奏(おとね)｢あれ…A？｣


小野田｢え……？この人……｣


音奏｢A〜〜！！会いたかったぞ！！｣


室内なのに顔を隠すようにしていたサングラスを外して苦しいほど私を抱きしめてきた


荒北｢なっ……！！テメーコノヤロー！Aチャンに抱きついてんじゃねぇ！｣


小野田｢あ、あああらきたさん！この人は…！｣


荒北｢あﾞあﾞ！？お前の知り合いかよ！！？｣


小野田｢い、いえ……あの、ですから…｣


幹｢え……嘘…本物……？｣


｢もう！いい加減離れてよ！！｣


突き飛ばすと、その人はハッキリと顔を見せた



幹｢雪野音奏さん！？｣


音奏｢そうだけど。それよりA〜。こんなとこで会うなんて運命だな｣


再び抱きしめられる前に巻ちゃんの後ろに隠れた


巻島｢こ、こらA！！｣


音奏｢俺のAに触れてんじゃねぇ｣


巻島｢いやいや。Aから触れてるんショ｣


音奏｢うるせーよ。どけ｣


疾人(はやと)｢テメーがどけ｣


今泉｢あ…なたは……｣


福富｢道並疾人｣


小野田｢だ…誰…？｣


鳴子｢なんや。小野田くんは知らんのか。道並疾人。世界最速の男や｣


小野田｢せか…か、い……さ…いそく？もしかして……｣


鳴子｢ワイらと同じ自転車乗りや。でも戦う舞台はちゃう。世界と戦う超一流の選手や

同じ自転車乗り同士、よう覚えとき｣


疾人｢A〜。相変わらず可愛いな｣


｢触らないで！！｣


疾人｢っ！！？｣


｢二人とも嫌い！！｣


音奏｢え、俺も！？｣


｢そう！お兄ちゃん二人とも！！｣


幹｢おにい…さん？｣


｢うん｣


幹｢二人とも？｣


｢うん｣


道並疾人と雪野音奏は、正真正銘私の兄である



昔からすごく嫌い(苦手)で、出来る事なら誰にも秘密にしておきたかった



普通にするか黙ってるかするならいいんだけどこの二人は……



巻島｢この二人。超がつくほどのシスコンだからな｣


シスコン(それ)が嫌で嫌でたまらない



巻ちゃんもげっそりしてる

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