RIDE.25 ページ25
〜巻島〜
Aがなかなか戻ってこないと思ったら意識不明の重体で緊急搬送されているところだった
救急車が来てるの知ってた
その担架に見知った顔が乗ってるだけで怖くなった
巻島｢A！？」
隊員｢君この子の知り合い？親御さんの連絡先わかる？」
巻島｢A！大丈夫か」
｢ま…きちゃ……じてんしゃ……傷つけて、ごめんね」
そうやって泣いたAの手を、オレは離した
大人達が慌ただしく何かを言ってるけどオレには何も聞こえなかった
耳障りなサイレンを鳴らしながらオレの目の前からAがいなくなって、オレはただ見てただけだった
レスキュー隊員の人達が何か言ってたみたいだけどオレは答えられなかった
夢…これは悪い夢に決まってるショ
Aは今日
オレと祭りを楽しむために来たのであって……あんな……救急車で運ばれるなんてそんなこと……
大人｢おいこれって自転車じゃねぇか」
大人2｢ちょっと焦げてるだけで目立った傷はないな」
大人3｢燃えた倉庫にあったんだろ。すげー奇跡じゃん」
知ってたんだ
Aはいつだって誰かのために何かをしてるのぐらい
オレの自転車守るために自分が怪我してんじゃねぇよ！
命と自転車なんて、どっちが大切かなんてわかるショ
Aは命に別状はなくて 翌朝見舞いに行くとうつ伏せで寝ていた
医者が言うには本当に奇跡だって
炎の海にいたのに背中しか焼けてないことが
｢ん……？」
巻島｢起きたかA」
｢巻ちゃんおはよー」
巻島｢はよ。傷はどうだ？痛むか？」
｢ううん全然！」
巻島｢…………え？」
｢お医者さんがうつ伏せでいなさいって言ってるだけで、そんな大したことないよ」
巻島｢そ……っか。元気そうで、何より…」
｢それより今日レースだよね？巻ちゃんは一番じゃなきゃダメだよ」
巻島｢おう！行ってくる」
Aが守ってくれたあの自転車でオレは一番になってそんで誰よりも先にAに報告するんだ
巻島｢って、鍵！どこいった」
ポケットに入れたはず…落としたか？
来た道にはなかった
となると病室か
医師｢痛いけど我慢してね〜」
下唇を噛んで必死に耐えるA
母親に手を包まれながら泣くのを我慢していた
オレの前であんなに明るく笑ったのはオレのため……
鍵はその辺に落ちていた石で壊した
オレは……自転車を押して家に帰った
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まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» すぐ直します！！ (2019年8月2日 16時) (
レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - しらすさーてぃーんさん» ありがとうございます！ (2019年8月2日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
しらすさーてぃーん - 神崎さんは神崎じゃなくて寒咲ですよ！ (2019年8月2日 11時) (レス) id: e9ad34f717 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 最新話読ませていただきました(^ω^)荒北が素直になるチャンスですね(^ω^)荒北が押し通すか夢主が荒北の方を承諾するか、嫌いじゃないと誤解をとくのか続き楽しみに待ってます(≧∇≦) (2019年7月13日 1時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - みどくんさん» 期待に添えちょったらいいんですけど……o(;-_-;)o (2018年9月9日 0時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2018年9月6日 10時
