出会いはネコでした 【弱虫ペダル】

RIDE.23 ページ23

〜A〜



裕くん遅いな


まさか本当に暴力沙汰を…！？


100%ないと言い切れないのが不安



大丈夫なんだけどなもう




昔ほど気にならなくなったし、水泳の時間はさすがに休んでるし


体育の時間も常にジャージ


そうまでして隠したいのは今日みたいに楽しい雰囲気を壊さないため






1時間して裕くんがゾンビのように戻ってきた



｢大丈夫？」


巻島｢あ…いつら…速い、つったのに……」


｢よくわかんないけどお疲れ様」


巻島｢でさ、行くか？アイスあるけど」


｢行く！」


巻島｢あ…でも、泣くなよ」


｢うん？」


裕くんの背中に隠れて行くと3年生と今泉くんが汗だくで倒れていた





その状態で荒北さんと今泉くんが言い争いしてる





荒北｢ハァハァ…1年の、わりにはが…んばったんじゃなァい。結局は、オレらの勝ちだったけど」


今泉｢ハァ…ハァ ほとんど、差はなかった、ですけどね」


二人とも辛いなら喋らなかったらいいのに


あと何で火花散らしてるの？




金城｢A。昼間は本当にすまなかった」


｢いえ、あの…気にしてないので」


金城｢オレも……その、見たいという気持ちがあって強く止められなかった」


｢ですか………え？」


珍しく金城さんが照れてる


金城｢こんな物で許しを得るわけではないが」


金城さんは、私の好きな限定アイスを二つに割って、一つをくれた
※ダブルソーダ的なやつです



金城｢巻島がこれがいいと言ったのでな」


き…ききき金城さんと半分こ！？


裕くんの言った｢泣くな｣ってこういうこと！？



真波｢Aさんがゆでダコみたいになってますよ」


小野田｢暑いからじゃないかな｣


｢裕く………巻ちゃんが言わせたんでしょ！」


巻島｢言わせて……って、巻ちゃんはやめろって言ったショ！あと泣くな」


｢金城さんは巻ちゃんと違うもん！」


巻島｢同じっショ！金城はムッツリなんだよ」


｢違うもん！金城さんはそういうんじゃないもん！」


巻島｢今見たいつったショ！！」


｢言わせたの！巻ちゃんが！！」






新開｢やれやれ。今度はあの二人か」




金城｢A」


｢はい//」


金城｢さっきは驚いて声を失ってしまったが誰かを守るために傷ついたのであれば、それは名誉だ」


東堂｢そうだぞ！女の子が見ず知らずの人間を助けるなんて立派だ！」


福富｢だからもし万が一でも、その傷を笑ったりする者がいれば」



全員『オレ/ボク/ワイ/達がぶっ飛ばしてやる』

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