むかしのおあそび(３) ページ50
『ひいっ！あは、あははっ！マ、ママやめて、おねがいっふひゃ！ちょ、ほんとにむりだからぁっ！』
足をジタバタさせるが、やはり４歳児と大人の力の差はありすぎる。
ママからのくすぐりの刑は数分間たっぷりと行われた。
ひどい、私が何をしたって言うんだ…！
そう思ったがよくよく考えると、全ての始まりはあの私のセリフである。
というかおままごとの最中だった。
私は先程の出来事が無かったかのように、おままごとを再開し始めた。
『んーと…はい、どーぞっ』
おもちゃの野菜をお皿に乗せただけの"A特製のご飯"である。
彼女はおもちゃのフォークを手に取り、野菜を食べていくふりをした。…小さい子どもだと、本当に口に入れちゃう場合があるんだよね。
とか言ってるけど、一応私もまだその小さい子どもの枠内にいる。
『おいしいー？』
「えぇ、とっても美味しいわ。流石Aね」
えへへっと幼い笑い声をあげる。
するとママがフォークの上におもちゃの野菜を乗せてこちらに持ってきた。
私はその謎の行動に、首をコテンと傾げる。
「はい、あーん」
『え？いや、え？』
「あら、食べないの？」
『いや自分で……うぅ、あ、あーん』
目力パネェっすわ先輩。
ニコニコとしている彼女を見て私はなんとなく『(あ、絶対楽しんでるな)』と思った。
『ママぁ…。私、将来ママと結婚したいー！』
突然のプロポーズにも彼女は動じず、
「そうね。Aが大人になったら考えてみようかしら」
『(…"大人"になったら、か。)』
その時、なんとも言えない視線をママに向けたのを覚えている。
*
「そろそろ始めよー！」
意識を現実に引き戻したのは、そんな言葉。
私はいつの間にか緩んでいた頬を元に戻して、始めようと気合いをいれた。
と同時に、後ろから聞き慣れた声が耳に届いた。
「あら、何をしてるの？」
「みんなでこれからおままごとするの！」
____原作が始まるまであと６年。
別に何も知らない子供のまま楽しく過ごしてもいいよね。
私はママとの話に夢中になっているみんなを横目に、立ち上がった。
*
「私も混ざっていいかしら？」
『(今のうちに逃げ、)』
「勿論Aも一緒に参加するわよね？」
『ひえっ？！え、私は……やりますやります！やるから圧かけるの止めて！』
なんていう会話をしていたのは、また別の話。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
