３０話 ページ37
『(でもなぁ、私がもしも転生者じゃなかったら、ママに無意識の内に情報を流してたかもしれない)』
いや、"もしも"なんて存在しない。
なんて自分でも今の分からないことを、心の中で呟く。
「厳密にはママの『情報源』。「情報源」を利用した標的の掌握と制御。恐らくそれが…」
『ママの策の"実際"？』
ノーマンは頷いて肯定を示した。
その残酷な現実を聞かされて必死に悩むエマに、私は声をかけた。
彼女の不安が少しでも軽くなるように＿＿と。
『その情報源が鬼の手先と決まった訳じゃないよ、エマ。ね？そんなに悩まなくても大丈夫だって』
私は背伸びをして、オレンジ色の髪を撫でる。
そして笑いかけたら、彼女もいつもよりは元気が無いが笑顔になった。
そう、情報源＿＿レイは、内通者だが鬼の手先ではない。「お前ら二人を殺させないためだよ」と原作でも言っていたし。
「じゃ、この先どうするよ。「情報源」は見つけ出すとして、ドンとギルダを引き入れる話は？もし２人がママの「情報源」だったら…」
「問題ない。「情報源」のあぶり出しとドンとギルダを引き入れること。この２つは同時にできる。スパイならこちらの切り札」
「情報を操作して逆に敵を撹乱したり、こっちの有利な状況をつくることも不可能じゃない____か」
「そ。既に網も張った」と人差し指を口元にあてるノーマンに、私はさっすがー！と拍手をする。
同時に、流れる動作で他の２人へと視線を移した。
エマは、尊敬するような眼差し。
レイは、少し焦ったような表情。
まぁ、そういう反応になるよね、と同情の眼差しをスパイの彼の方に向けた。
「それから、Aのことなんだけど」
急に自分の話題が話されたので、きょとんとしてノーマンを見た。
「Aはハウスの真実を知っている、って既にママに認識されてるんだよね？」
確かめるようにしてそう問う彼に、私は頷いた。
『うん、そうだけど…。それがどうかしたの？』
「いや、ママはわざわざそんなことをしないなぁと思ってね」
『…？』
「Aと僕達を一緒に居させる筈がない。疑ってなかったら、の話だけどね。ママだってAのことを100%信じているわけじゃないから、もしものことを考えて…」
____あぁ、彼の何となく言いたいことが分かってきた。
すると、エマが頭の上にハテナマークを浮かべて「どういうこと？」と聞いてきた。
隣にいたレイがアホか、と呟くのを私は聞き逃さなかったからね？
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
