２８話 ページ34
今回は、ちゃんとした本編です。
*
「何があったんだ？」
部屋に入ってきたレイは、開口一番にそう言った。聡明な彼でも、流石にこの状況は意味不明だろう。
なんと説明すればいいか分からなく、私は言葉に詰まる。
それを見てレイは片眉を上げ、絶賛キャラ崩壊中のエマに言葉を投げ掛けた。
「おい、エマ。何があったかは知らないが、取り敢えず早く食堂に行った方が良いぞ。ママが呼んでる」
「えっ、ママが？…なんで？」
『(もとに戻るの早っ！)』
一瞬にしていつも通りになった彼女に、思わず口元をひくつかせた。
そんな私を無視して、彼等は話を続ける。
「お前今日、夕飯の当番だっただろ？」
「あ！」
「忘れてたのかよ…。ほら、行くぞ。早くしねぇと不審に思われる」
当番について完全に忘れてたエマに、レイは呆れたとでも言うように、自身の頭に手を置いた。
そこで私は、疑問に思っていたことを口にする。
『あれ？ノーマンは？』
「あぁ…あいつはエマの分を代わりにやってる」
「そうなの？！じゃあ、早く行かないと！」
「お前に、さっきからそう言ってただろ！」
声を荒らげた彼は、既に駆け足で部屋を出ていってしまったエマの後に続いた。
部屋を出る直前、ドアノブを片手にレイが言う。
「ママから伝言。「夕食は食べれる？」だとさ」
『あー、いいや。食欲無いし』
「分かった。あぁ、それと____」
何かを言いかけて止まってしまった彼に、私は「それと？」と首を傾げる。
「_____やっぱ、何でもねぇ」
『？そっか』
「じゃ、お大事に。今夜は安静にしてろよ？」
うん、と返事をすると、扉が閉まった。
結局、レイは何が言いたかったのだろうか。
いくら考えても見つからない答えに、私はお手上げのポーズをとる。
そして再び襲いかかってきた身体の怠さに、頭を抱えたくなった。
*
次の日、私の風邪は見事に直った。
殆ど気合いで治したのである。…すごくね？
現在は自由時間で、フルスコア組と一緒に行動をしている。
「この１０日余りで、ママの手の内が見えて来た」
そんなノーマンの言葉に、エマがどういうこと？と返した。
「結論から言うと、ママは"標的"が最年長３人____正確にはエマと僕にレイが加わったと既に"特定"できていると思う」
「"特定"？"見当"や"疑い"じゃなくて？それに、Aが加わったことは？」
質問攻めにされた彼は、１つずつ返答をし始めた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
