２５話 ページ29
『かくれんぼ？…え、鬼ごっこじゃなくて？！』
「？外は雨が降っているのだから、鬼ごっこは出来ないでしょう」
彼女の怪しむ様な視線から逃れるために、私は笑って誤魔化した。誤魔化せたとは到底思えないが。
どういうことなのだろうか。
今日はクローネとの鬼ごっこがある日だ。
思考を巡らせていると、１つの結論に辿り着いた。
『(まさか、また原作改変？)』
ヴィダを刺されて生きていたこと。
キャロルがいないこと。
そして、今回の、クローネとの鬼ごっこがないこと。計３つの異常。
いや、そうと決まった訳ではない。
まさか、原作改変がそんな沢山ある筈ないし…。
『っあ？！』
「どうしたの？」
私が突然声をあげたことに驚いたのか、ママが顔を覗きこんできた。
言えない。
"フラグ建てちゃいました"なんて口が裂けても言えない。
…よく考えたら、口が裂けちゃったら言葉とか話せないよね。
『あはは、何でもないよ。……それより、私もかくれんぼしたいなぁ』
「……。駄目よ。熱も出ているのだから、大人しく寝ていなさい」
苦し紛れの言葉に、ママは少し間を空けてそう言った。
ケチ、とジト目を向ければ「ケチで結構」とすまし顔で返される。
これはもう駄目だ、と思った私は、ベッドに寝転がった。
身体が怠く、視界も少しぼやけている。
久しぶりに風邪なんて引いた。
ハウスは快適なので、病気になるなんてことは殆どないのだ。
ノーマンが風邪を引いて、エマが糸電話で会話をしていた時、私は裏であまりの尊さに号泣しちゃってたなぁ…
思い出に浸かっている内に、私の意識は夢へと運ばれていった。
*
『…ん』
扉が開く音で、目を覚ました。
普通はそんな微かな音で起きないのだが、警戒心をいつもより上げていたので気が付いた。
大分楽になった身体を上半身だけ起こし、扉の方に顔を向ける。
一体、誰が入ってきたのか。
____オレンジの髪の毛に、ピョコンと生えたアホ毛。
『、エマっ？！』
「しーっ！A、ベッドの下借りるね！それとシスターが来たら、何も知らないふりしてくれない？」
『あっ、うん、いいよ！……ん？！』
何故に、ベッドの下？！
ご丁寧に扉を静かに閉めたエマは、ビビアンとフィルを両脇に抱えて私が使っているベッドの下の空間に潜り込んだ。
ベッドには少し長いシーツが敷いてあるため、彼女達の姿は完全に見えなくなる。
そこで私は、とあることに気が付いたのだ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
