幕間 ページ22
とある学校と昼休み。
天気は快晴、気温は適度。
そのためか、校庭で遊ぶ人数が多かった。
全開にした窓から入り込んでくる風が、淡いクリーム色のカーテンを揺らす。
２−Ｂと書かれたプレートがさがる教室の中、２人の少女は他愛のない話をしていた。
片方の少女の名を、"佐藤"という。
彼女は頬杖をつきながら、友人の話に耳をかたむけた。
「約束のネバーランドって知ってる？」
聞き慣れない単語に何それ？と問い返す佐藤。
友人はその反応を見て、わざとらしく「えぇ？！知らないの？！」と叫んだ。
生憎、教室には２人以外に誰もおらず、その声のボリュームを指摘する者もいない。
「ジャンプとか読まないの？」
『ジャンプ？…あぁ、少年ジャンプのこと？私は読んだことないけど…』
なんていう言葉は、友人にとって衝撃的だったようで、２度目の絶叫が室内に響いた。
そろそろ隣のクラスから苦情がくるのではないのだろうか。
佐藤がそう思った矢先、廊下から「うるさいぞ、Ｂ組！」と偶々通りかかった国語教師が怒鳴った。
２人ははぁーいと気だるげな返事をする。
「ジャンプ読んだことないとか、人生全部損してるよそれ」
『半分じゃなくて全部なんだ…。で、結局約束のネバーランドって何なの？』
「よくぞ聞いてくれたっ！」
『いや最初に言ったの君だからね？』
漫才のようなやり取りをしていると、不意に友人が立ち上がった。
その急な行動に佐藤は驚きながらも、座ったまま彼女を注視する。
行き先はロッカーだった。
サブバッグを漁りだして戻ってきた友人の手には、一冊の本。
そして彼女は、その本を投げた。
『うわっ！』
「ナーイスキャッチ！」
『急に投げないでよ。本が可哀想』
あ、そっち？と苦笑いを溢す友人を無視して、佐藤は手元にある本を眺めた。
綺麗な青空。
大きなハウス。
何故か白い服を着ている、沢山の子供達。
それらの上には、大きく"約束のネバーランド"と書いてあった。
１つの文字から"４本"の白い線が下に突き抜けているが、特に気にせずページを捲っていく。
そんな彼女を見ながら友人は、相変わらず読むのがはやいなぁと感心していた。
じーっと本を読むその姿を見つめていると、あることに気がつく。
思わず彼女の名を呼んでしまった友人は、ギョッとした。
なぜなら彼女は____
____どぷん。
暗い暗い空間の中。
ゆらり、ゆらりと記憶が揺れる。
……あぁ、これは永い
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
