１話 ページ3
「みんな聞いて。いい知らせよ」
突然、食堂でママが言った。
彼女は私の両肩に手を置き、にこりと笑う。
なーんか嫌な予感が...と顔をしかめても、もう遅い。
「Aの里親が決まったの。急だけど今日夜の出立よ」
待て待て待て、聞いてないよ私。
それと里親が見つかったんじゃなくて、出荷だろおい。
突っ込みどころが満載だったママの言葉に、無理矢理口角を上げて笑う。
離れたところにいたフルスコア組は、目を見開いていた。
少し昔話をしよう。
私、Aは、前世の記憶を持っている孤児だ。
しかもその前世では、ここの世界が約束のネバーランドという作品になっている。
何故転生したのかと言うと、単純に死んでしまったからだ。事故死である。
約ネバの世界に生まれた時は、嬉しかったが、同時に恐怖心も襲いかかってきた。
皆と一緒に脱獄を成功させる、と決意したのはいいが、この様だ。
コニーが出荷されて、原作に突入した数日後私まで出荷されることとなった。
回想は以上である。
「おめでとう」という祝福の言葉が次々に降ってくる。
私はそれにありがとう、とお礼を述べていった。
フルスコア組で最初に行動してきたのは、エマだった。
勢い良く私にダイブをしてきため、二人仲良く後ろへと倒れる。
『わ、危ないよ、エマ』
「...ゃだ。嫌だ」
『どうしたの？』
「行かないで...お願いだから、」
こんなにも弱々しいのは数日前にあのコニーの姿を見てしまい、農園の秘密を知ってしまったからだろう。
因みに三人は、まだ私に出荷について説明していない。まぁ、こちらは全て知っているのだが。
私はエマの頭に、ポンと手を置いて頭を撫でた。
『手紙沢山書くから。...そしたら寂しくないでしょ？』
エマはさらに顔を歪めた。今にも泣き出しそうである。それでも泣かないのは、ママが見ているからだろうか。
ノーマンとレイは、何とも言えない顔をしてから、視線で会話を始めた。すげぇな、おい。本当に11歳かよ。という心の声をしまって、ママに笑いかける。
『ねぇ、ママ。三人とお話してくるね』
拒否権は無しである。
きちんと準備もするのよ、という彼女の言葉を聞き入れてからの行動は速かった。
四人で食堂を出て、空いている部屋へと入っていく。
ドアを閉めたレイが口を開いた。
「A、今すぐここから逃げろ」
彼も分かっているはずだ。
出立は今夜。もう残り時間も少ない。
正直言って脱獄は、
_________不可能だ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
