2 ページ26
出会いはお姉ちゃんの紹介だった。
誰かに男性を紹介してもらうなんて初めてで緊張もしたけど、妹に可愛い後輩を紹介するだけ。仲良くなるだけでも嬉しいし、ラフに行こう〜。
っていうお姉ちゃんの優しい言葉に、不思議と心は軽くなって会う決意をした。
「、、、ねえ、会う前に写真だけ見たい！」
心は軽くなったと言っても緊張は解れないものだった。お姉ちゃんがセッティングした日が近づくにつれて、顔も知らない人のことばかり考えてしまっていた。
この人だよ〜って大学の集まり？かなんかの写真をみせられ、顔をアップにされる。
「サッカーのサークルで同じで、Aと同い年なんだけど、私より年下のくせに周りの面倒見もよくて、優しいんだよね。たまに浜育ち特有の口の悪さはでるけど(笑)
名前は高地優吾で、、、って聞いてる？」
「、、、え？きいてない。」
素直に言うなってお姉ちゃんの声も言わずもがな聞こえてるわけがなく、お姉ちゃんが見せてくれた写真に釘付けになる。
何この笑顔!くっしゃくしゃの笑顔!笑いすぎて目がほぼ見えてなくて、ほっぺのシワが可愛くて可愛いくてしょうがないのに周りの人と比べて少し背が大きくて男らしい体格している。
早く会ってみたい、、。絶対いい人だもん。もしお互いが好きになれなかったとしても、友達としてたまに会えたら幸せかもなんて、妄想しちゃったりして。
そのあとお姉ちゃん含め3人であって、こっちは超緊張してたのに、高地くんは写真でみた笑顔で話しかけてくれて、あー、この人と付き合えたら幸せなんだろうなあ。なんて1人で考えちゃったりして。
「ほんと、姉妹じゃないみたいっすね(笑)Aちゃん可愛いもん。」
「私はかわいくないってか？Aも初めての人を目の前にして猫かぶってるだけだから！！」
あひゃひゃって笑いながらとびっきりの笑顔でお姉ちゃんをいじる高地くんを見ていいなあって思った。
距離が縮まると、こうやってジョークいったりするんだなあって、
さっきから私のグラスの中身が減ってないかちらちらみて確認して、減ってきたら
「何か飲む？」ってメニュー表を渡してくれる高地くんとはまだまだ距離があるなあ、気を遣わせてしまってるなって気持ちが大きかった。
、
だから
お開きにしようってタイミングで高地くんがお姉ちゃんの見えないところで
「次は2人で会わない？」
ってライン交換してくれた時はとても嬉しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - SixTONES、2ndアルバム発売ですね！ (2021年12月8日 19時) (
レス) id: a8a5314ca7 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - mi.さん» コメントありがとうございます！ほんっとですか！！！！すごく嬉しいです！しかもお話も前から読んでくださってて（ ; ; ）今日はとことんたのしみしょうね！！！ (2021年8月13日 19時) (レス) id: 726b2f49ea (このIDを非表示/違反報告)
mi.(プロフ) - 初めまして！いつもきゅんきゅんしながらお話を読んでいます。コールミーの時からコメントしようか迷ってましたが、くまさんと推しが全く同じで舞い上がった勢いでコメントしちゃいました！くまさんの紡ぐお話が大好きです。これからも更新楽しみにしてます^ ^ (2021年8月9日 23時) (レス) id: f783054b71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くま | 作成日時：2021年7月8日 23時
