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チラッとAの方を見ると、目があって、
「可愛かったねぇ…小さいのに我慢して、いいお兄ちゃんになるんだろうなぁ…」
と、Aは、“ね？”と同意を求めるように俺の方を見て笑う。
そういうAの顔が、子供を見る母親の優しい目で…
かあっと顔に熱が集まるのを感じ、思わずバッと目を逸らす。
「慎太郎？」
やばい、想像してしまった…。もし、もしも俺たちの間に子供ができたらこんな感じなのかなって…
顔が見られないように、立ち上がってこちらを不思議そうにのぞいてくるAの頭をくしゃくしゃに撫でる。
「ちょっ！なにっ？」
びっくりしているものの、されるがままになっているAを見て、また口元がにやけてくる。
多分、今俺の顔は絶対に赤い…
「髪の毛くしゃくしゃ〜」
と、眉毛を下げて笑うキミが愛おしくて、ずっとこんな時間が続いたらなってらしくない考えが浮かぶ。
『A』
名前を呼んで、目が合う。
『結婚しよっか』
「へっ！？」
すぐに俺以上に真っ赤になったAの手を取り、車へと走り出す。
「えっ、ちょ！慎太郎！？」
『今から指輪見に行こう！！』
「えっ！？今から！？？」
『もっちろーん！』
思い立ったらすぐ行動しなくちゃ！
ねぇ、これからも俺に振り回されてくれますか…？
あ、ちゃんと車の中でYESの返事はもらいました！w
Fin.
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後日談
『ねぇ！それ重いからっ！』
「これぐらい大丈夫だって〜」
『だめ！もうAだけの体じゃないんだよ！？』
「過保護〜w」
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作者名：空欄 | 作成日時：2021年2月6日 21時
