検索窓
今日:10 hit、昨日:119 hit、合計:433,730 hit

7話 ページ7






「A、お弁当食べよー」


「あ、トイレ行くから先食べてて」


「おっけ」




お昼休み、結衣が田中くんの席に座って

一緒に教室で食べるのが日課になっていた。




トイレを済ませて教室へ向かう。




教室の後ろの方のドアを開けると

京本くんがいた。


ちょうど開けるタイミングが同じだったみたい。


目が合ったけど、やっぱりすぐ逸らされた。




「…先、どうぞ」


「あ、ありがとう」




手を広げて先に通らせてくれた。


ぺこりと少しだけお辞儀して横を通る。




うん、いい人だ。




そう思っていると、京本くんの席の周りに座っている

こーちと田中くんを含め5人の陽キャ軍団の視線が

私に向いていることに気づいた。




そうだ、陽キャ軍団が集結するから昼休みは

後ろのドアから入らないようにしてたんだっけ。



完全に忘れてた。




「今の大我やばくね?」


「きょもはピュアだもんね」


「ってか、あれが噂の?」




若干俯きながら息を潜めて、その横を歩く。


ジェシーくん?だっけ?
そんなガン見しないでください。




やっぱ陽キャはこわい。




視線の圧がすごいんだもん。




なんとか無事、陽キャ軍団の横を通過。




「結衣、疲れた。たすけて」


「え、トイレ行っただけで疲れる?」


「いや、間違えて後ろから入って陽キャ軍団の

近く通らなきゃいかなかったの」


「でもこーちと田中は友達じゃん」


「軍団でいる時はそんなの関係ねぇ状態よ」


「小島よしおかよ」


「ばれた?」




あー、緊張した。


手汗びっちょびちょだよ。




ていうか京本くんやっぱ私のこと嫌ってるよね。


こーちといつも楽しそうに笑顔で話してるのに

私の接する時はほぼ無表情だし。




…嫌われてるかもしれないから

あんまり京本くんに関わらないようにしよう。








_____そう、思ってたのに。








8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (597 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2693人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 京本大我   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すず(プロフ) - sinraさん» ありがとうございます。亀更新ですが、ご愛読いただけたら嬉しいです! (2022年2月26日 14時) (レス) @page47 id: f3968e2ee3 (このIDを非表示/違反報告)
sinra - 面白かったです!続きが楽しみです!頑張ってください! (2022年2月8日 16時) (レス) id: a1208a6b46 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - やいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます!続きを待ってくださってすごく嬉しいです。更新がんばります!! (2021年9月24日 12時) (レス) id: ad4fed1b55 (このIDを非表示/違反報告)
やい - とても面白いです!続きが気になります、、。更新頑張って下さい! (2021年9月16日 17時) (レス) id: fffbb8ab4f (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 京本のもとさん» 少しでも京本のもとさんの夢を叶えるお手伝いができて良かったです!きょもとの学生ライフを満喫しちゃってください!笑 (2021年8月30日 22時) (レス) id: f3968e2ee3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すず | 作成日時:2021年8月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。