となりの京本くん

36話 ページ36

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｢さっきの授業一瞬寝てたでしょ。一瞬ピクって

してんの見えた｣




って、意地悪な顔をしてる京本くん。


そう私は4限の古典でちょっとだけ船をこいだ。

5分もいってないはずなのにそこを見られてるとは…！




｢だって京本くんがゲームしてなかったから

眠気覚ましてくれる癒しがなかったんだもん｣

｢じゃあゲームしてない俺も見てよ｣

｢…普通に授業聞いてる京本くんは眩しすぎるよ、｣




素直に思ったことを伝えれば

不満そうに唇を尖らす京本くん。


かわいいな、おい。




｢そんな顔しても効かないからね｣

｢けち…｣




なんて京本くんと話しているうちにみんなが集まってきた。




｢なんか2人仲良くなってない？｣

｢え、付き合ったの？｣

｢Aは渡さないよっ｣




こーちはびっくりしてるし、田中くんはすごく見当違いな

こと言ってるし、結衣は私を後ろから抱きしめて

京本くんを威嚇してる。




んー、なんというか…カオス？




このカオスの中、続々と集まってきた3人。




｢きょもごめん！返すの忘れてた！｣

｢トマトジュースあとで買ってくれたら許す｣


｢やっほー、結衣ちゃんとなりいー？｣

｢いいよ！ジェシーくん｣

｢よっしゃあっ｣


｢……｣




松村くん、なんか言いなよ。


じゃないと私がいじりに行っちゃうよ？




静かに立っている松村くんの前に移動する。


にこりと笑いかけると、少しだけ嫌な顔をされた。

でもほんとは嬉しいの知ってるんだからね。




｢なんか用？｣

｢松村くんのお願い叶えたよ｣

｢嘘は言わないでよ、｣

｢嘘だと思うんなら、京本くんに聞いて｣




すると松村くんは微妙な表情をうかべた。

薄々思ってたんだけど、2人ってあんま話さないよね。

ていうか2人だけで話してるとこ見たことない。




｢信じてくれる？｣

｢まあ、ここまで自信満々に言われたらね｣




やれやれといった様子で見てくる松村くん。

よし、これで任務完了だ。




いえいと松村くんにピースをしていると






｢佐倉、こっちきて｣






京本くんからお呼び出しがかかった。






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