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結局、大我くんに本当のことを話すことができなかった。
私ってほんと弱いなあ……。
自分の臆病さにがっかりしていると、スマホが鳴った。
「社長…………?」
嫌な予感がする。
「もしもし?」
『昨日は楽しかったみたいね?』
「……え?どうして社長が?」
『テレビつけてみなさい。全部わかるから』
急いでテレビをつけると、大我くんと私が写真を
撮っている姿が報道されていた。
「…………うそ……」
その場に膝から崩れ落ちる。
恐れていたことが起きてしまった。
気をつけてたはずだったのに。
『ってことで、これからの方針について話し合い
たいから今から事務所に来てちょうだい。
京本大我くんもいるから』
「……はい」
電話はそこで切れた。
まだ状況を飲み込めなくて呆然とテレビを見つめる。
新聞の一面にも大きく報道されているのが見えた。
大我くんのところにも話が回っているということは
きっと大我くんは私が騙したことも知ったはず。
「……ごめんなさい…………」
私には謝ることしかできない。
大我くんは今どんな顔をしていますか____?
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2021年3月9日 22時) (レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています!続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2020年12月20日 13時