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｢…………｣
まさかのガン無視。
一応大きめの声で言ってみたけどイヤホンしてる
から聞こえなかったのかな。
｢あのっ、隣座ってもいいですか？｣
控え室に響き渡る声。
トイレから戻ってきた北斗を含め五人の視線が
ここに集中しているのを察した。
｢…………なに？｣
大我くんはイヤホンを外して、じろっと私を見る。
ファンのみんなに見せるかわいらしい表情は
一切見られなかった。
｢あの、大我くんとお話したくて……隣座っても
いいですか？｣
｢俺別にあんたと話すことないから｣
そう言うとふいっとそっぽ向いてスマホをいじり始めた。
｢大我、言い方キツすぎ｣
見かねたこーちが大我くんの頭をはたく。
｢……いつものことじゃん｣
不貞腐れたようにぼそっと呟く。
こーちはため息をついて、ごめんね愛想悪くてと
言って四人のもとへ戻っていった。
騙してるのに謝られるのは居心地が悪い。
｢座る、ね｣
ぎこちなく大我くんの隣に腰掛けるとふわりと
甘い匂いがした。
良い柔軟剤使ってるのかな。
好きな匂いだったから思わず頬が緩む。
｢まじでさあ、あんたなんなの？｣
まるで奇妙なものを見ているかのような視線。
あんな気持ち悪い顔見られるとか最悪だ。
｢さっきから冷たい態度とってるのに全然引かないし
挙句の果てには俺の匂い嗅いでにやけてるし
ほんと意味わかんないんだけど｣
それはあなたをオトそうとしてるから。
こんなこと誰にも言えないけど。
勇気を振り絞って声に出した。
｢大我くんのことが好きです｣
人生初の告白はニセモノだった。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
